農薬(POPs)分析
埋設されている廃農薬について調査・分析します
POPsとは、残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants)の略称です。
主に農薬として使用され、毒性が強く、環境中で分解されにくいため、生物体内に蓄積し、長距離移動性が懸念され、人の健康や環境へ悪影響を与える化学物質です。
当社では、埋設農薬に起因するPOPsによる汚染状況を調査・分析します。
背景・現状
- 1990年代から国連などを中心に、各国が協力してPOPs対策に取り組むための話し合いが始められ、2001年にストックホルムで、環境中での残留性が高い12物質の削減や廃絶などに向けた「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」が採択されました。 日本は2002年にこの条約を締結しています。
- 条約では、各国がとるべき対策として、製造・使用・輸出入の原則禁止、条約に記載されている12物質と同様の性質を持つ他の有機汚染物質の製造や使用を予防するための措置、POPsに関する調査研究・モニタリングなどの実施が定められています。
- かつて日本では、POPsである塩素系農薬(BHC、DDT、アルドリン、ディルドリン及びエンドリン)が使用されていましたが、残留性が高いなどの問題があり、1971年に農薬取締法が改正され、販売と使用が禁止されました。その際、未使用農薬は回収されましたが、当時は無害化処理技術がなかったため、国の指導により、密閉され地中へ埋設されました。
- POPs条約に基づき、国は、分解処理技術を開発し、2004年度から埋設保管されていた農薬の最終処理を推進しています。
分析方法
溶媒に抽出し、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)を用い、農薬分析を行います。

農薬に関する法令・リンク
日本では、過去に埋設された廃農薬による環境汚染が生じないように2001年(平成13年)に「埋設農薬調査・掘削等暫定マニュアル」を策定し、管理、無害化処理の技術を検討しています。


