複数の人間が集まって何かを目指す時に必ず必要になってくるのがチームワークや仲間意識です。しかし、それを生み出すのは簡単なことではありません。私の趣味でもある野球に置き換えて考えてみました。
人間が集まれば意識の相違が生じます。そして、その相違がチームが勝てない原因となることが多いのです。個々の意識の相違を強制的に埋めようとしても、そこは簡単にはいきません。
野球は団体競技ですが、個人競技のように、皆が100%の力を出し切れたら勝てる可能性は高くなります。まずは一人ひとりが力を磨き、勝負に活かせるようにしておけば良いのではないでしょうか?
極端すぎるかもしれませんが皆がまったく同じ意識を持たなくても良いと考えます。「同じ意識を持て!」と強制するとストレスになり、逆効果の場合もあります。強制的に押し付けられても、本当の仲間意識やチームワークは生まれないと思います。
とは言え野球は団体競技ですから「共同作業」は必要です。監督や主将の采配に沿って、チームの一人としてバントしたり進塁打を狙ったり、最高のパフォーマンスをする!といった意識は必要です。
昔から日本には「チーム一丸」という言葉があります。全員で気持ちをひとつにして、チームのために今まで磨いた自分の力を発揮する。それが大事だと思います。
個人の力を尊重しながら、共に協力する共同作業。何か1つの事が完成した時に感じる「感動」をチーム全員で共有することがとても重要です。人は感動すれば、理屈なく動くものです。そこで何かを感じて本当のチームワークや仲間意識を高めたいものです。
感動を共有することで目標意識の低い選手は、目標を高く持つかもしれません。目標意識の高い選手を見てそこに引っ張られ、さらに高い目標を持つかもしれません。ポイントは、これは強制ではないということです。そこに本当のチームワークが生まれてくるのではないでしょうか。共同作業のなかで感動を経験した仲間はきっと強制でなく、自然な流れの結果として意識を共有しているのです。そんなチームはどんな困難にも立ち向かえると思います。
この考え方は会社にも部署にも当てはまることだと思います。私の在席している「オオスミ」はそんなチームになってきていると感じる今日この頃です。このチーム力ならば今後もお客様や社会に必要とされる存在になれると思っています。