オオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届けオオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届け

ゴーヤだって冷やして欲しい?

 オオスミでは、夏場になると、実験室の外にプランターを並べ、ゴーヤなどのつる性の植物を植え、いわゆる「緑のカーテン」を作っています。
 これらの植物たちはアスファルトと白い壁に囲まれ、直射日光、照り返し、そして、猛暑にさらされながら生長します。私たちに日陰を提供してくれる植物たちの「環境」については忘れられがちです。
 一方、私たちの実験室では毎日、蒸留水やイオン交換水又は超純水などの試験に必要なきれいな「水」がどうしてもバケツ1杯ほど余ってしまいます。そして、これらの水は次の日には使用できません。なんとか再利用できないかと日夜考えていたのですが、ふと、「緑のカーテン」のことを思い出しました。

 余ってしまうきれいな水を利用して、ゴーヤたちの過酷な環境を少しでも和らげようと考えて、つぎのようなものを設置しました。

    1.プランターと壁との間に雨どいを設置
    2.雨どいの水に浸るように化学繊維の綿を設置
    3.雨どいに水を流すための投入口を設置
pu1.png pu2.png pu3.png  水を直接プランターに導入することも考えましたが,純粋で浸透圧の極めて低い水が植物の生育にどんな影響を及ぼすのかが不明だったため,このような間接的な水の供給の仕方を採用しました。

効果のほどは・・・

 効果としては以下の3点が期待されます。

    1.一定量の水を植物の近くに保持できる
    2.綿からの蒸散によって気化熱が奪われ、気温の低下が期待できる
    3.以上の結果、植物の生育が旺盛になり、省エネルギーに繋がる
 今のところ、効果のほどは明確ではありませんが、植物はすくすくと成長しています。いつか、機会がありましたら報告したいと思います。

      現在のゴーヤたち↓go-ya.jpg

分析技術グループ 三堀