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大失敗からスタートした論文発表

2014年7月17日 北九州市で行われた地盤工学研究発表会で論文発表を行いました。

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前日16日の朝の出来事

 7時20分。羽田空港。余裕をもって早く着いた。朝食を食べたい...おっホットドッグの店がある。早速注文。味は、いまいち。しかもマスタードが服についたぞ。む...幸先の悪い。気を取り直してホットドッグを完食し保安検査場へ。ゲートにチケットのバーコードをかざす。「×(バツ)」印とともに閉じるゲート。駆け寄る空港職員。周囲の視線が...怪しい者じゃありません私。
 「お客様、JALは別のターミナルになります。ここは...ANAのゲートです。」
なんてこった。しかし全力で走れば。
 「バスで移動するのですが...」...えぇっ!
荷物を抱えて空港内を全力疾走する私。藤平副グループ長はとっくに飛行機に乗っただろう。連絡しようか、いや今から電話したところでどうにもならない。明日だぞ。無事に発表...いやとにかく飛行機に乗らなきゃ。

結局、その飛行機には乗ることはできませんでした。でも、航空会社に次の便を手配していただき事なきを得ました。

翌17日 いよいよ発表会当日

 私の発表内容は、土壌調査における分析用検液をいかに簡単に、早く作成出来るようにするか!というものです。
 土壌の分析は、土そのものを分析機器にかけるのではなく、土と水を混合し、ろ過した液体(私たちは「検液」と呼びます)を分析します。検液の作成方法は、土壌汚染対策法等によって手順が決められており、その中には土壌と水を6時間混合し続ける(「振とう」といいます)操作があります。この振とう時間を短くすることができないか、というのがきっかけです。そこで分析技術グループ協力のもと、振とう時間を2分、5分...と段階的に設定し、物質が溶け出す量の変化を調べる実験を行い、結果を論文にまとめ口頭発表しました。
 肝心の発表は、というと、建設発生土調査の現場が重なり、気づけば発表日間近。なんとかスライドを作成し、リハーサルを行いました。また、質疑応答でデータの不備を指摘され一気に緊張してしまい、回答がしどろもどろになったのが悔しい点です。

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伝えるために必要なこと

 普段の業務を行いつつデータを取り、論文に仕上げて行くのはとても大変でした。7分という短い時間で、実験した内容や導かれる結論を述べるのは簡単なことではありませんでした。「伝える」ためには、必要最小限の言葉と強調すべき点を明確にしたデータが必要です。
 ただ、発表が終わった今は、ふと「自分の論文」が収録されたCD-ROMを眺めて思わずニヤけてしまいますが。

土壌環境グループ 山口