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福島の現場にて

 平成25年2月、東日本大震災で福島第一原子力発電所より発生した放射性物質の「除染モデル実証事業」における実験炉の性能試験に参加してきました。
 この業務には、様々な分野の技術員が参加していました。放射線量の高い作業現場のため、限られた作業時間内で効果を上げるよう、技術力の発揮と団結力が求められました。

線量の高い現場

 現在は、国道6号線が通過できるまでに放射線レベルも低くなり、避難区域の住民の方々も徐々に戻れるようになってきていますが、当時、私が作業していた現場は第一原発から3Kmほどのところにあるグランドで、放射線量が高く、現場に留まれる時間は1日4時間が限度でした。
 作業中は、タイベックという防護服を2枚重ね着し、鉛の中敷きを入れた安全靴、3重手袋、全面マスクという格好で作業を行っていました。脱着に30分かかるため、作業終了までトイレ、飲食、喫煙は出来ませんでした。町の中は、ニュースでも報じられていた通り、野良牛が我が物顔で徘徊しており、時間が止まっているような印象を受けました。
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行ったのは大防法規制物質の測定

 このグランドには、毎日除染作業により除去された草木、土、アスファルト等が搬入されてきていました。グランドの敷地容量は限られています。今回の作業では、多くの汚染物を処理するためにかさを減らすための小型焼却炉を実験的に設置し、大気汚染防止法で規制されている物質について測定を行いました。gurand.png

早期復興を

 今回の測定結果をもとに、多くの放射性汚染物の処理が進み、1日も早く住民の方が戻れるように願っています。
 私の業務は2週間で終了となりましたが、現在も多くの人々や勿論オオスミの社員も除染や復興に係わりを持ち、現地で奮闘しています。私自身も最初は不安でしたが、貴重な経験ができたことと少しでも復興のお手伝いができたことで、この経験を今後の仕事に役立てて行きたいと思います。 taibetuku.png

調査第二グループ 飯尾