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金をはじめとするレアメタル分析

 ICPES.png2014年7月24、25日の日環協(日本環境測定分析協会)・関東支部 環協セミナー in Naganoにて、レアメタルの一種である金(Au)を分析する際の機器(ICP-ES)分析条件について、技術発表を行いました。

今はレアメタルがブーム!

 昨年は前述の通り、金の機器分析条件(適した酸の種類や濃度)について、最適と考えられる条件を検討し、結果を発表しました。
ゴールド.png  「なぜこのテーマ?」となるかと思いますが、オオスミでは近年、金を始めとしたレアメタルの分析依頼が増えてきており、それらを正確に測定できるよう、知恵を絞っていました。世界的な流れとして、使用済み携帯電話等の廃棄物からのレアメタル回収が積極的に行われており、オオスミでは液体、固体問わず、様々な試料のレアメタル含有量測定を行っています。その過程で得た知見を、金分析に特化して発表する事になりました。

 発表当日は緊張をしていましたが、発表は問題なく終了、反響もなかなか大きく、金分析への関心の高さが伺えました。

技術発表の機会ってどんなもの?

 さて、この技術発表会ですが、オオスミの分析技術グループが参加している技術発表会は、年間大きく3つあります。

 1.神環協(神奈川県環境計量協議会)事例発表会
 2.日環協 関東支部 環境セミナー
 3.日環協 環境セミナー 全国大会

 ここだけ聞くと、県→関東地区→全国と、優れた技術や革新的な技術が勝ち抜いていくようにも思えますが、そうではありません。参加申し込みを行うことで、基本的に誰でも参加が可能です(発表者としても、傍聴者としても)。
 とはいっても、自社技術の宣伝や、同業他社や機器メーカーとの交流といった面も大きく含むので、分析技術グループではその時々のニーズに沿った技術内容を発表しています。

最後に

 この様な技術発表会を通じて業界全体で切磋琢磨を行い、日々技術の向上に努めています。上記以外にも、新人研修、船上でのサンプリング方法研修といった様々な研修会や技術交流会が行われており、同業他社との貴重な交流の場となります。

 オオスミでも、業界の流れ、世界の情勢に遅れを取らないよう、樹脂吸着性能試験や土壌中の有害物質除去試験等の比較検討試験、簡易分析法の妥当性試験といった様々な試験への提案・協力等、日々考え、新たな気付きを大切に、業務を行っています。
 そして、オオスミ内で優れた技術改善については、技術発表や技術論文投稿等を積極的に行い、自社技術力のアピールをしています。

分析技術グループ 海野