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「ひと工夫活動」で貴重なノウハウを蓄積

 オオスミでは、年に一回「ひと工夫発表会」が開かれています。
 そこで発表される「ひと工夫活動」についてご紹介します。

「ひと工夫活動」とは?

 A25A3380.JPG「ひと工夫活動」とは、業務遂行において障害となる問題点、課題について、どのように解決策を図り、その結果どうなったかを文書化して報告するものであり、オオスミでは半期に1件以上の提出を義務付けています。オオスミの組織は、技術部門、営業部門、及び総務部門に分かれていますが、"工夫に部署間の境はない"との考え方で全ての部門で同じ書式でまとめるようにしています。

 「ひと工夫報告」の構成は、業務概要、問題点・課題として捉えた事項、工夫の要点、結果と評価(成果)、今後の課題と反省点となっており、A4 1枚以内でまとめることとしています。「ひと工夫報告」は、半期毎に審査を行って優れた工夫、水平展開すべき工夫を選定し、「ひと工夫報告書」としてA4 4枚以内で詳述してもらいます。さらに、全社員参加の「ひと工夫発表会」にて発表してもらい、審査のうえ最優秀賞、優秀賞等の表彰を行っています。

「改善」という結果ではなく、「工夫」という行動が大切

 「ひと工夫活動」で求めているものは、"改善"ではなく"工夫"です。"改善"は、得てして結果を求めがちですが、オオスミで求めている"工夫"は問題点、課題に取り組む姿勢、つまり挑戦する気持ちを大切にしています。工夫した結果、上手くいかなかったとしても記録に残しておけば、貴重な経験として"先人の知恵"になります。失敗した人には、「この方法は上手くいかない。同じ失敗を繰り返さないでほしい。」という思いをもってまとめるよう指導しています。

kufu.png  当初は、提出された「ひと工夫報告」について「こんなことは皆の常識」、「そんなつまらない工夫」と批判する人が沢山いました。しかし、そのような考え方では活動を停滞させ、工夫の芽も摘み取ってしまいます。「自分の常識は皆の常識とは限らない。10人で1人が感動するかもしれないから些細な工夫でも積極的に提出しよう!」と言い続けてきました。その結果、入社2年目の社員が最優秀賞を受賞するようになりました。

工夫の蓄積は貴重な財産

 「ひと工夫活動」は、平成23年から実施しており、現在まで600件を超える工夫が蓄積されています。最早、オオスミのノウハウを集めたデータベースであり、貴重な財産です。今後も活動を継続し、10年後、100年後の社員にも伝えられるノウハウ集にしていきたいと考えています。

技術本部長 高羽