オオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届けオオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届け

アスベストの安全点検『目視調査』

 アスベストが使用されている可能性がある建築物は、平成40年頃が解体のピークと言われており、未調査の建物が多く残っています。mokusi1.pngまた、現在では外壁等の仕上塗材の調査が自治体を中心に行われており、アスベスト調査の依頼が増えてきています。

 アスベスト調査の手法は、大きく分けて3つになります。
 1.設計図書等調査(第1次スクリーニング)
 2.目視調査(第2次スクリーニング)
 3.分析調査(建材の採取と含有分析)
  ※関連法規:石綿障害予防規則第3条関係

 今回は「2.目視調査(第2次スクリーニング)」についてお話ししたいと思います。

目視調査は、設計図書等調査の限界を補う大事な現地調査

 設計図書等調査において、施工図や竣工図及び改修図等が無い場合や古い資料のため薄くなって読み取れない、詳細に記録されていないなど、アスベストの有無が不明な場合があります。このような設計図書等調査の限界を補う大事な調査が「目視調査」です。

 目視調査をする際に重要なのが、設計図書等調査の結果をもとにした対象建物の種類及び用途、現在使用しているか空き家なのか等の情報です。この情報は調査計画や書面等の調査を進めるうえでも重要になってきます。

実際の目視調査

 実際の目視調査は、建物内部にある全ての居室や共用部分及び機械室等の床・壁・天井・設備系の建材使用確認、点検口からの天井内の状況確認(吹付材、耐火材、設備系保温材等の使用の有無)、附属の工作物や外部設備まで確認する場合もあります。
mokusi2.png  ある意味、目視調査は「アスベストの安全点検」と私は考えております。

 建物の大小はありますが1つ1つ使われている建材を確認していく事で、全体の状況を把握し、分析が必要な建材のリストと採取箇所を決定しています。時には、1日1万5千歩くらい歩いたり、狭いところにきつい体勢で入り込み調査する事もあります。夏の暑い日や冬の寒い日には体にこたえることもあります。大変ではありますが、安全点検という視点においてしっかり隅々まで確認するよう日々心掛けています。その為に、どうしても全体的な調査に時間がかかってしまいます。

これからの取り組み

 アスベスト調査は、今後より一層、需要が増える可能性があります。
 これからも、アスベストに関する知識を高めていき、お客様へのサービス向上とオオスミの一員としての「地球に暮らす人々に安全と安心を環境面から提供し続けます」という使命のもと、お客様から必要とされる調査員として取り組んでまいります。

調査第一グループ  坂本(和)