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趣味の石集め

 「石を集めるのが趣味」と言うと、水晶?アンモナイト?菊花石?と聞かれます。あまりいないとは思いますが、私はそのいずれも集めています。

『水晶』
 鉱物採集ですね。中学校のころから地質に興味を持っていましたが、鉱物収集の趣味を知ったのは大学時代です。
 40年以上前になりますが、大学の地学同好会に入ったところ、先輩に「日本鉱物趣味の会」の会員がおり、最初は連れられて、そのうち自分で文献を調べ、関東地方を中心に東北から関西まで有名な鉱物産地を訪ねて採集しました。
 採集家には、きれいな宝石になるような鉱物を集める人、珍しい鉱物を集める人がいましたが、私は水晶やガーネットの結晶を集めるのが好きでした。

『アンモナイト』
 P6249467.JPG化石採集ですね。大学時代はあまり好きではなかったのですが、約20年前、息子が小学生の頃、恐竜に興味を持ち、化石を取りに行きたいと言い出しました。
 初めは新生代第三紀の貝化石の産地に連れて行ったのですが、そのうち知恵がつき、「時代が違う」と気が付きました。そこで、奥秩父の中生代の化石産地に行きました。アンモナイトは取れませんでしたが、トリゴニアなど採取できましたので、息子は満足していたようです。

『菊花石』
 水石、美石の世界で、地質学をやっている人からは異端と思われています。なぜ始めたかというと、私は盆栽も作っており、そこから水石を知ったのです。
 水石は盆栽と同じく、自然の縮小美ともいえるような、山や滝を思わせる石を飾ります。美石は模様や色、輝きのある石を磨いたりして飾ります。
 そのため、美的センスが重要で、美術系の妻と結婚後、本格的に始めました。

石好きの家族

 私は、産地にたどり着き、典型的なもの(鉱物、化石、美石)を採るまでが楽しいので、さらに良品を探すまでの熱意はありません。P6249468.JPGそれに対して、妻や息子は真剣に、熱中して探すので、家にある良品に私が採集したものは少ないのです。

 私たちの家族旅行(息子が独立後は夫婦旅行ですが)一般の家族旅行とは変わっていると言われます。
 まず、良い景色の観光地を決め、宿を決めます。ここまでは普通ですが、それから地質紹介の本やネット記事、地質図などを調べ、有名な鉱物産地や化石産地、水石産地がないか調べ、車を止める場所がないか等を確認します。
 植物、昆虫、鳥などにも興味があるので、ハイキングコースも調べておきます。植物、昆虫写真を撮りながら、石を採集するので、通常1時間のコースを2~3時間かけて歩きます。
 ディズニーランドには行ったことがない家族です。

マイブームは「軽石」

 今、私は漂着軽石を集めています。私の家は平塚海岸の近くなので、海が荒れた後の休日に流れ着いた「軽石」を集めるのですが、集めてみると、軽石には多くの種類があることがわかりました。
 箱根などで見られるなじみの軽石もありますが、近くの火山では見たこともないものもありました。東日本大震災の漂流物が、2013年にアメリカ西海岸に大量に漂着したことからもわかるように、海流に乗って海外の火山から噴出した軽石が採れるかもしれません。
 楽しいですよ。

調査第一グループ 鈴木(恒)