突然ですが、みなさんはタバコのにおいの正体を知っていますか?
最近では「嫌煙」という言葉も流行るくらい、喫煙者にとっては肩身の狭い世の中になっています。厚労省が、飲食店等を全面禁煙化しそうだという話もあり、喫煙者が大切にしている「タバコミュニケーション」がしづらい世の中になっていくかもしれません。
こんなに「嫌煙」がブームになっている理由としては、健康への害もさることながら、タバコ独特のにおいが苦手という方が多いこともあげられるのではないでしょうか。タバコを吸う男の人はかっこいいと思いますが、私もタバコのにおいはちょっと苦手だったりします。
ところで、タバコ=ニコチン というイメージがあるかと思いますが、タバコのにおいはニコチンが原因でないということを知っていますか?
ニコチンは自然界にはほぼ存在せず、そのほとんどがタバコ由来の成分ですが、においはほとんどありません。いわゆる「タバコ臭」は、別の物質が原因なのです。
「タバコ臭」の主な原因物質としてあげられるのが3-エテニルピリジンであり、ほこりなどの小さな粒子にくっついて鼻に入ることで、においを感じます。
すなわち、健康に影響するタバコの煙がどこまで届くかを知りたい、という場合にはニコチンを調べるのが効果的で、タバコのにおいがどのくらいあるのか知りたいという場合には、3-エテニルピリジンを調べるのが有効ということですね。
また、前述のとおり、ほこりににおい物質がくっつくことで鼻に入り、においを感じるので、タバコ臭を抑えたい場合には、ほこりなどがなるべく少なくなるようにすることも対策のひとつとなります。