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たかが容器、されど容器。

 今日は分析前のさらに試料採取前の、試料を採取するための容器のお話をさせていただきます。

容器はそんなに重要なの?

 youki.JPG採取する際には、目的を確認したり、採取する現場やサンプルの状態を見て採取方法をその場で検討することがあります。また分析をする際にも、より適切な前処理方法、測定方法を検討し、結果についても時には別の方法で確認することがあります。

 しかし、どんなに慎重に検討をしても、最初に採取する容器が適切ではなければ、お客様に報告する最終的な結果は正しいとは言えなくなってしまいます。

 例えば、容器が汚れていて、容器からサンプルへ+(プラス)の影響を与えてしまったり、容器は汚れていなくても、その材質からサンプルへ+(プラス)の影響を与えてしまうものもあります。その逆に、材質からサンプルへ-(マイナス)の影響を与えることもあります。

 これらは公定法に規定されていることがほとんどですが、それ以外にも、オオスミ独自に決めているものもあります。 そのために、オオスミでは分析する項目に応じて容器の種類を変え、必要に応じて前処理を行っています。

採取しやすさも重要

 また、きちんと採取できるかどうかも分析結果に影響してしまいます。

 そこで、品質を守ることが最低限ではありますが、採取できる量が少ないときには替わりが利くものは、他の分析項目と採取容器を兼用にすることで採取量を減らせるようにしたり、採取容器の口が広いものをご用意したり、密栓しやすい容器をご用意するなど、採取しやすい容器に変更することもあります。

 正しい結果は、容器を準備するところから、採取、分析結果の最終検査までの連携プレーによって生み出されます。
 採取量が少ないなど、ご相談いただければ、必要量を減らしてのご提案ができることがあります。

 私たちは、常に品質を守るために表に見えないところにも気を配っています。

分析技術グループ 松永