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縁の下の力持ちの排水処理装置

 オオスミは環境計量証明事業所として、日々様々な試料を分析し、お客様に結果を提供しています。
 今回は、分析を行うと必ず出てしまう「排水」について、スポットを当ててみたいと思います。

そもそも分析とはどのように行っているの?

 bunseki-f.jpg分析の基本的な測定方法は、JIS(日本工業規格)などに規定された方法に従って行われており、測定する項目の標準物質(あらかじめ濃度が決まっているもの)と測定対象の試料の両方を測定し、比較することにより物質の量(濃度)を決めています。

 測定する項目は多岐に渡りますが、その分測定する項目の標準物質も多岐に渡っており、中には簡単に捨てることのできない物質(有害物質)もあります。

有害物質は簡単に捨てられない。どうする?

 有害物質を使いそれを廃棄する際は、様々な方法を使いますが、大きく分けると「分別回収」か「排水処理装置で処理」を行っています。排水処理装置では、分析を実施したガラス器具等の洗浄水などを、法や条例の基準を超えないように処理・監視し、処理した水を下水道へ流しています。

 毎日多くの分析を行うことから、処理する水の量も多くあります。この排水処理装置が稼働していることにより、毎日たくさんの分析が出来ているといっても過言ではなく、正に「縁の下の力持ち」なのです。

排水処理装置をリニューアルしました

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 今年で50年を迎えるオオスミですが、縁の下の力持ち(排水処理装置)も歳を重ねてきていることから、近年リニューアルを実施しました。制御機器の改良により、以前の装置に比べて管理者の人手を減らすことができたことから、さらに分析に集中する時間が確保できるようになりました。

 また、装置の異常時には管理者へ自動通報され、配管のルートが自動的に切り替わり、水質の悪い排水は下水道へ流れないようになっています。

自社の排水も分析の対象です

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 オオスミでは、自社の水質ももちろんチェックしています。水質の確認頻度や基準値は法や条例で定められていますが、さらに厳しい頻度や基準を自主基準として定めて運用しています。環境測定をする会社が環境汚染を引き起こすわけにはいきませんから。

調査第一グループ 高橋(是)