1月にオオスミの仲間に加わりました上田と申します。
私は分析技術グループに所属し水や土に含まれる窒素・燐の分析をしています。他業界から転職したので、知識の足りない部分も多いですが先輩社員の方々に支えられ日々新しいことを学びながら仕事をしている毎日です。
私は醸造科学科出身なので、今回は微生物の働きと水質検査の関係性ついて、簡単にですがお話ししたいと思います。
まず、皆さんは醸造と聞くとどのようなことを思い浮かべるでしょうか?多くの方がお酒やしょうゆ、味噌などの発酵食品を思い浮かべるかと思います。発酵食品は微生物の代謝の機能を活用して作られています。
実は、その微生物の代謝の機能が水質検査にも関わっているのです。
現在、私が担当している窒素の分析に有機態窒素、アンモニア性窒素、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素などの種類があります。窒素は主にこの4つの形態で存在するため分析方法もそれぞれに定められております。ではなぜ窒素は様々な形態で存在しているのでしょうか?
それは硝化細菌などの微生物の代謝によって、有機態窒素はアンモニア性窒素に、アンモニア性窒素は亜硝酸性窒素に、亜硝酸性窒素は硝酸性窒素に変化させられているからなのです。
発酵食品をつくる技術と水質検査は一見すると全く関係がないように思えますが微生物の代謝の機能について理解が必要という点においては共通する部分があります。
今後も私自身が学んできたことと関連付けながら新しいことを学び、精進していきたいと思います。