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「ゴーヤだって冷やして欲しい?」包んでパワーアップ!

 オオスミでは夏になると、分析室の外につる性の植物を植え、「緑のカーテン」を作っています。昨年の夏、ゴーヤたちの過酷な環境を少しでも和らげようと考え、つぎのようなものを設置しました。
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1.プランターと壁との間に雨どいを設置
2.雨どいの水に浸るように化学繊維の綿を設置
3.雨どいに水を流すための投入口を設置
※昨年の記事「ゴーヤだって冷やして欲しい?」はhttps://www.o-smi.co.jp/blog/genki/20170726.htmlをご覧ください。

 今年の夏も暑くなりそうなので、同じものを設置しました。しかし、昨年半年間使用した化繊綿の吸水量が物足りません。何か他によさそうなものはないかと考えていたところ、オオスミで風呂敷プロジェクトが始まり、包むことが話題となりました。これだ!と思い、"包むこと"を利用して改良することにしました。
 風呂敷は使用できませんが、タオルで化繊綿を包めば吸水量がアップし、冷却効果が増すのではないかと考えたのです。

吸水実験

 次の4パターンの吸水材を500mLの水道水の入ったビーカーに漬け、一定時間後に引き上げて、ビーカーに残ったの水の量を最初の500mlから差し引いてそれぞれの吸水量としました。

 その結果、①化繊綿のみでは約50mL、②タオルのみでは約100mL、③化繊綿をタオルで包み、結び目を水に漬けると約100mL、④包んで、結び目を上にし、もう一端を漬け込むと110mLとなり④の吸水力が最も高いことが分かりました。
kyuusyuuzai.png ②タオルだけと④の化繊+タオルには差がないように感じられる方もいらっしゃると思います。しかし、化繊綿にはかたちを維持するという重要な働きがあるため、タオルのみと交替するわけにはいかないのです。

 DSC_7087.JPG梅雨入り後、10日ほどした6月14日に "新生グリーカーテン保護装置"が完成しました。今年の夏はとても暑いようです。グリーンカーテン保護装置が良い働きをしてくれると良いのですが。機会がありましたら報告したいと思います。

分析技術グループ 三堀利幸