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「雨降り小僧」から感じること

私の好きな漫画を紹介します。
それは手塚治虫作の「雨降り小僧」という作品です。
「山奥の小さな分校に通っているモウ太はいじめられていた。ame.jpgある日、モウ太は橋の下で捨てられた古い傘から生まれた雨降り小僧と出会う。長靴をくれればなんでも願いを3つかなえてくれると言われ、モウ太は3つの望みを叶えてもらったが、長靴の約束を忘れて町へ引っ越してしまう。モウ太が村を離れたことなど知らない雨ふり小僧は、橋の下で彼をじっと待ち続ける。やがて木の橋はコンクリートに変わり、川の両岸に家が建ち並び、四十年という歳月が流れた。ある日、約束を思い出したモウ太は慌てて約束の橋に向かう。そこにはモウ太を信じて待ち続ける雨降り小僧の姿があった。そしてふたりは最後の別れの時を迎える。」

気付かない内に傷つけていることはないか

この話を思う時、自分自身の今までの人生や係わった人や物事について考えてしまいます。モウ太のように何かを忘れていたり、傷つけていたりするのではないかと感じるからです。
「子供の頃、毎日のように登って遊んでいた木はもうなくなってしまったが、どうしてなくなってしまったのだろう」
「亡くなった祖母と遊ばなくなったのは小学校に入って新しく友達ができてからかな」
「今捨てようと思っている物は誰がどのような思いで作ったのだろう」
「埼玉の実家の家族は雨降り小僧の様に待ち続け、私が気が付いた時には手の届かないところに行ってしまうのではないか」と

常に忘れてはいけないこと

私たちは環境にかかわる仕事をしています。midori1.jpg一度壊れた自然環境は人間が一生では想像しえない年月をかけなければ回復しないという例をたくさん知っています。
暮らしが便利になったり、新しいものを獲得したりすることは人々の努力の結果であり、とても素晴らしいことです。変化する環境の中で自身の変化が必要な時もあります。
しかし、新しい変化の陰で、今現在も何かを失ったり、傷つけたりしてないかを常に忘れてはいけないと思うのです。

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