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春には草木の笑い声が聞こえてくる街
~環境・地域共生マンション~

 私は東京の近郊に「水と緑の大規模プロジェクト」として誕生した、低層マンションに住んでいます。「自然環境共生第1号」として(財)建築環境・省エネルギー機構から認定されたマンションです。
 そこでは、環境憲章に基づき環境共生委員会を組織し、環境に意識が高い住民の多くが参加し、様々な活動を行っています。

周辺環境との調和

 suiren.JPG完成当初、マンションの敷地には周辺環境との調和を求め、約300本の既存樹木を基に9000本の植栽が行われました。既存樹木の中には高さ20m近い欅(けやき)等、市の保樹林が80本以上あります。

 敷地の中央には蓮やスイレンの花が咲く小さな池があり、せせらぎが流れています。四季の彩を満喫できる花々が咲き乱れ色とりどりの鳥たちが集まってきます。最近ではツミ(小さな鷹)も子育てにきます。

多くの住民の手による環境保全

 kusaki.JPG環境に係わる活動には、「草取り」「植栽整備」「ビオトープ管理(蛍の住む池)」などがあります。毎月実施される草取りには、お年寄りや子供たちも含め100名近い住民が積極的に参加します。

 草取りは草刈り機や除草剤の使用も有効ですが、丁寧に手で雑草を根元から抜いていくのが最も効果的です。雑草は景観を落とすのみならず、木々も蝕んでいきます。

 マンションの棟の屋根の一部から集水した雨水や井戸水による「潅水システム」の活用により、渇水になることもなく草木はいつも生き生きとしています。冬には敷地一面に積もった枯葉を集め腐葉土づくりも行います。春、桜の散るころから急激に芽や葉が伸びてきてマンションは若葉で埋め尽くされ活気づきます。

 また湖の水草やめだか・水澄ましのような水生動物やトンボなどが動き始めます。ザリガニは自然形態の破壊にもつながるため駆除します。湖の保全のため水質の分析を行ったり、繁殖した藻の掃除も行っています。

安全に安心して暮らせる環境へ

 simei2.jpgこれだけの管理を継続的に行うには、住民が環境づくりの恩恵を知ることが重要です。自然を大切にしたことで「帰ってくる楽しみ」を多くの住民が味わっています。
 比較的若い世代の多いマンションですが、孫やひ孫の代まで住みたいと思える環境保全をみんなで目指しています。

 私も、オオスミの100年後のミッション図のように、安全に安心して暮らせる環境づくりを自分の身近な場所でも続けていきたいと思います。

取締役社長補佐 内山