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思いやりバリアフリー

 私が最寄りの駅から自宅に帰るまで、2つの道路を横断する必要があります。横断歩道はありますが、そこに信号はありません。2つの道路の交通量はそれほど多くないのですが、大きな道路が近くにあるので車の流れがしばらく途切れない時があります。そんな状況はよくある事とそれほど気にしていませんでした。

横断歩道が渡れない

 しかし、3年ほど前に病気が見つかり頭の手術をすることとなりました。手術は無事成功し退院したのですが、左耳の聴力を失い、視野も一時的に非常に狭くなり、あまり早く歩けない状態になりました。そんな時、いままで苦も無く横断していた信号の無い横断歩道を渡ろうとして、道路の前でまったく前に進むことが出来なくなってしまいました。

 car_oudanhodou_mokushi.pngなにせ片耳だと音のする方向がわからず視野も狭いので、遠くからこちらに向かってくる車がいるのかどうかをうまく察知することが出来ません。さらにゆっくりとしか歩くことが出来ないので横断中に車がやってくるのではないかという恐怖で前に進むことが出来なくなってしまったのです。仕方がないので大きく迂回をして信号のある道を選択して通る事にしました。

 今は体もほぼ元通りとなりかつてのように苦も無く道路を横断することが出来る様になったのですが、横断歩道の前に立っているとき車が停まってくれると、嬉しくありがたい気持ちが手術する前よりも大きくなりました。

横断歩道での心がけ

 交通ルールでは横断歩道の前に人がいるときは停車して人を通すことになっていますが、なかなか停まれない時もあります。今は、私もまたもとのように車を運転しますので、信号の無い横断歩道で人が渡ろうとしているときは手術直後の気持ちを思い出して停まるように心がけています。

 みなさんも車を運転する際に「思いやりバリアフリー」心がけてみてはいかがでしょうか。

分析技術グループ 松川