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福島で自然環境について考える

 ◎161010磐梯山2.jpg私は愛知県出身なので、休日にはよく岐阜や長野に両親や友人と山登りに出かけていました。
 社会人になってから数年はそうした機会も少なかったのですが、数年前から再び山に登るようになりました。

誘われると行きたくなる

 170801hujigoraikou.JPGきっかけは福島で被災地の復興に関連する業務で知り合った協力会社の方々のお誘いでした。山登りは行ってしまえば非常に楽しいのですが、登山計画や事前準備に一定の労力がかかるものですし、何より知らない山に知らない者同士で行くというのは危険も伴います。

 しかし、一人では億劫なことでも、人から誘われると「行ってみようかな」と思うのは山登りに限ったことではないのではないでしょうか。数年振りに富士山に登ってみようと決心したのも、福島の人たちに誘われたからこそです。

 私にとって東北の山はあまり馴染みのない場所でしたが、土地勘のある人たちに同行させてもらうことで安心感もあり、また、お互い仕事の場を離れた環境で普段見られない一面に接することも出来、非常に楽しい経験となりました。

福島県の山

 170717nasudake.JPG福島県では磐梯山や安達太良山、那須連山といった全国的に有名な山にも登りました。現在では福島県内でも福島第一原発から離れた地域では放射線の影響は低減されており、震災前と同じように自然環境とふれあうことが出来ます。

 しかし、福島第一原子力発電所の近くの山では依然として放射線の影響があり、立ち入りが制限されている場所があります。私の実家の近くにも、子供の頃に遊んだ思い出のある川や森がありますが、その場所が何らかの物質によって汚染され、以前のように安心して遊ぶことが出来ない場所になってしまったとしたら、そう考えると複雑な思いです。

これからの課題

 汚染の状況を確認することだけでなく、いかにして汚染された状況を改善していくか、またどうしたら汚染を未然に防ぐことができるのかを考えていくことこそが、「地球のドクター」としてのオオスミのこれからの課題だと考えています。

調査第一グループ 野島