建物の中には様々な場所でアスベスト建材が使われています。
その中でも今回は煙突に注目したいと思います。
煙突は高熱による上昇気流(ドラフト)により排気を上方に逃がします。その際、排気が通る煙道も高熱の影響を受けます。したがって、煙突自体を保護するために煙突内部に断熱材が使用されています。煙突用断熱材は煙突の形状、用途などによっていくつかの種類があり、煙突という性質上、雨水や浮遊物の影響を受け劣化しやすい建材でもあります。
この断熱材にアスベストが使用されている場合があります。
煙突用断熱材の中にはアスベスト含有率が高い種類のものもあります。そういった建材の存在を知らずうっかり煙突内部を覗き込むと危険です。しかしながらより危険なケースも存在します。それは地震による煙突倒壊です。大きな震災の際に煙突が倒れたというニュースに聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか。
もし、アスベストを含有する断熱材が使用されていた場合、かなりの範囲に飛散することとなります。
アスベストは飛散してから対策できるものではありません。したがって、事前に知っておくことが重要になってきます。現在使用していない煙突はございませんか?煙突内の清掃等のご予定などございましたら調査してみるチャンスです。
アスベスト調査の際には特定建築物石綿含有建材調査者を有するアスベストプロチームがご対応させて頂きます。