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目指せ二刀流

 私は調査第三グループでアスベスト分析を行っています。顕微鏡観察が中心ですが、現場での採取や前処理など日によって様々です。そして入社3年目から新たにPCB(ポリ塩化ビフェニル)調査を始めました。

 まだまだ修行中ですが、PCBとアスベストの両方に携わっていく中での気づきについて書いていきたいと思います。

アスベストとPCB

hori.png アスベストは繊維状の鉱物で、見た目はふさふさしています。丈夫で燃えにくいといった性質があるので昔はアスベストが含まれている建材が多くの建物に使われていました。そのため、現場では壁や床、天井などの固体を調査することが多いです。

 対するPCBは電気を通しにくい性質があるので、電気関連の様々な場面で絶縁油としての役割を果たしていました。現場ではほとんどの場合、液体状の油を調査します。

 それぞれ性質が異なっているので実際に調査をするときの注意点が異なっています。

知っているようで知らない

 アスベストだけではなくPCBにも携わるようになって改めて分かったことがあります。 それは「知っているようで知らない」ことがたくさんあるということです。

 アスベスト分析をやり始めて3年目なので「全く知らない」ことが減ってきて、少しずつアスベスト分析についての知識や技術が身についているという実感が得られていました。しかし、実際にPCB調査を行うと、「アスベストだったらどうだろう」「こんな方法があるんだ」と考える場面がたくさんありました。

 毎日やっていることを外側から見てみると学べることや意外な発見があるので、仕事のモチベーションアップにも繋がっています。

両立するためのカギ

 PCB調査とアスベスト分析を両立するためのカギはコミュニケーションだと思います。
 現場に行くと得られるものはたくさんありますが、分析との両立は簡単ではなく毎日試行錯誤しています。現場に行っている分、同じ分析をしている人に負担が偏ってしまったり、情報共有が十分ではなかったことで計画通りに分析が進まなかったりと上手くいかないことも多いです。

 これらの失敗から今まで以上にコミュニケーションを心掛けるようにしています。何より、ささいなことでも感謝を伝えることが大切だと実感しています。

 課題はたくさんありますが、力を貸してくれる人たちへの感謝を忘れずに二刀流を目指していきたいです。

 調査第三グループ 堀川