251022suzuki1.png 9月27日にオオスミの有志7名で、生物多様性保全活動の一環として外来種の除草体験に参加してきました。「横浜自然観察の森」にて行われた「セイタカアワダチソウ(外来種)」の除去作業の様子をご紹介します。

 

生物多様性保全活動

 「横浜自然観察の森」の指定管理者である(公財)日本野鳥の会では会社や組織単位でのCSR活動支援を行っています。
 全3回のうち、今回で2回目の参加となりました。
※前回参加したプログラムはこちら:「生物多様性を学ぶ~樹木伐採体験に参加~」 

今回の活動目的

 前回同様、まずは座学で生物多様性について学びました。活動を行う「横浜自然観察の森」の生態系についても教えていただき、より生物多様性の知識が深まりました。
 今回の活動の目的は、セイタカアワダチソウ(外来種)を取り除くことで草地の生物相を保全し回復させることです。
 セイタカアワダチソウは根から成長阻害物質を出すことが知られており、ススキ(在来種)の近傍に生育しやすいため、その周辺の動植物に影響を与えることが問題となっています。 

野外ワークショップ&活動体験

 「さあ、さっそく外に出て引き抜くぞ!」と、その前にレンジャーの方による園内の自然観察がありました。参加者には、この野外ワークショップが一番好評のプログラムで、この時期に見られる動植物(ススキ、クズ、ナンバンギセル、オトコエシ、ジョロウグモ、ひっつき虫 等々)の話をしていただきました。

 個人的にはジョロウグモの話が興味深く、オスがメスに間違えて食べられないようメスの近くに巣を張り機会を伺っていたり、イソウロウグモという種はその名の通りジョロウグモの巣を間借りして、ご飯のおこぼれをもらっていたりと、初めて聞く話ばかりでした。

251022suzuki2.png お待ちかねの除草体験です!
 作業場所には多くのセイタカアワダチソウが見られました。機械を使わずに手で行う理由でもありますが、地下茎もしっかり引き抜くことが重要です。
 セイタカアワダチソウは養分を地下茎に蓄えて成長していくため、根が残っているとそこからまた成長してしまいます。
 全員で30分ほど黙々と作業した結果、多くのセイタカアワダチソウを除去することができました。

251022suzuki3.pngBefore 
251022suzuki4.pngAfter
 参加した社員からは、「楽しく有意義な時間を過ごせた」「活動を通して普段見ている世界が変わった」という感想が出ていました。私も活動後に気付きがあり、通勤路である国道16号沿いにセイタカアワダチソウが沢山生えているのを見つけました。
 この活動に参加したことで新たな発見と知識が増え、軍手を犠牲に頑張った甲斐がありました。

251022suzuki5.pngひっつき虫(キンミズヒキ)

活動体験から次につなげるために

 セイタカアワダチソウは秋頃に黄色い花が咲きます。多く集まっていると鮮やかできれいに見えますが、実は様々な影響を与える植物ということを知り驚きました。
 今回は除草の作業体験でしたが、ただ除草するだけではなく、「なぜ行うのか」を学び、理解することも大切であることを再確認できました。

 CSR活動支援のプログラムは残り1回となります。
 オオスミのCSR活動につながるよう日々アンテナを張っていきたいと思います。


 調査第二グループ 鈴木