250514hirano.png 私は2024年に、環境省登録の「環境カウンセラー(事業者部門)」として活動を始めました。
 普段は株式会社オオスミで経営企画の仕事をしています。日々の業務を通して環境問題に向き合う中で、「より広い視点から社会や地域に貢献したい」という思いが強まり、環境カウンセラーへの登録を目指すようになりました。

 2025年2月には、環境省主催の環境カウンセラー研修に初めて参加しました。
 研修では、以下のような講義を受講しました。

  • 東京大学 未来ビジョン研究センター 江守正多教授「気候の危機にどう向き合うか」
  • 京都大学 医学研究科 原田浩二准教授「全国に広がるPFAS汚染の対策」
  • 岡山県環境保全事業団 環境学習プラザ『アスエコ』山田哲弘所長「半径100mからはじまる!身近な自然と生物多様性の探求環境教育への応用~」

  • 250514hirano1.png いずれも地球温暖化、PFAS汚染、生物多様性といった重要なテーマについて、各分野の専門家から最新の動向を学べる非常に貴重な機会でした。また、単なる情報提供や技術的な解説にとどまらず、「環境カウンセラーとしてこの問題をどう伝えていくか」という視点でのお話があったことが、とても印象的で勉強になりました。

    環境カウンセラーの役割とは

     環境カウンセラーの活動は非常に幅広く、企業に対しては省エネや環境マネジメントの支援、市民に対しては環境学習や地域づくりのサポートなど、対象や場面に応じた柔軟な対応が求められます。そのため、それぞれの専門性や経験が大きな力となり、世代や分野を越えて協力し合えるのも、この制度の大きな魅力の一つだと感じました。
    250514hirano3.png 研修では、他の環境カウンセラーとのグループディスカッションも行われ、自分のこれまでの経験をどう活かしていけるか、具体的なヒントをたくさん得ることができました。また、今後の活動に役立つ資料や支援制度の情報も紹介され、学びの多い1日となりました。

    これから環境カウンセラーを目指す方へ

     環境カウンセラーになるために必要なのは、特別な資格ではなく、環境に対する思いや、これまでの経験です。自然環境、エネルギー、廃棄物、教育など、さまざまな分野での知識やスキルを社会に活かしたいという気持ちがあれば、どなたでも目指すことができます。

     そして何より、環境カウンセラーとしての活動は「人とつながり、地域とつながる」ことに大きな意義があります。自分一人では届かないところへ、仲間と力を合わせて一歩ずつ進んでいける。そんな活動の中で、自分自身もきっと成長していけると感じています。

     オオスミには、環境カウンセラーとして14年の経験を持つ大先輩がいます。その姿は、専門家としての知識だけでなく、人とのつながりを大切にしながら地域に根ざした活動を続けている点で、私にとって大きな目標でした。さらに今年、もう1名の環境カウンセラーも誕生し、社内でも環境カウンセラーのネットワークが少しずつ広がりつつあります。こうした仲間が身近にいることは、とても心強く、刺激にもなっています。

     私はまだスタートラインに立ったばかりですが、これからも多くの人と出会い、学び合いながら、環境と人とのより良い関係づくりに貢献していきたいと思います。


     経営企画室 平野(エコアクション21審査員、環境カウンセラー)