国家資格・臭気判定士を取得するまで
私はオオスミに中途入社しました。
大学では「かおり」について学んでいましたが、前職では営業事務を担当していました。改めて、大学時代の学びや経験の活かせる理系分野で働きたいという思いが強くなり、どうしても環境調査会社のオオスミで働きたいという気持ちから、面接の場で思わず、「臭気判定士を取得します!」と宣言してしまいました。
そして入社2年目、2回目の挑戦でついに臭気判定士の資格を取得することができました。
今回は、その道のりについてお話しをさせていただきます。
臭気判定士ってどんな資格?
臭気判定士試験は、18歳以上であれば誰でも受験可能な国家資格試験です。筆記試験と嗅覚検査に合格することが必要です。
臭気判定士は、警察犬みたいに鼻が利く人!と思われることがあるのですが、そうではありません。資格取得時に必要な嗅覚検査は、一般的な嗅覚を持ち合わせているかを確認するためのものであり、特別嗅覚が優れている必要はありません。
臭気判定士は、人の嗅覚を用いる嗅覚測定法を行う際、試料採取や試験の実施などを統括するために必要な資格となります。
勉強スタート!どんな問題が出題される?
私はとにかく過去問を解きました。
その中で、ある変化に気づいてしまったのです。年々、試験問題が難しくなり、解答の選択肢の増えていることに。(試験は一部を除き、多肢択一で出題されます。)
私は大学時代臭気の研究をしており、当時ほんの少しですが臭気判定士の試験勉強をしたことがありました。記憶はあいまいですが、当時は、解答の選択肢が5つ程度だったのに現在は8つに増えています。
3つの文章の正誤を回答する問題では、すべての組み合わせが選択肢に含まれているので、選択肢で回答を絞るということが出来ません。さらに問題文は、運転免許試験よりもひっかけ問題が多く見受けられました。
2回目の受験で無事合格!
1回目の試験は、仕事や育児の合間に3か月ほどかけて勉強しましたが、勉強が足りず不合格でした。
それから業務で臭気の現場に同行させてもらったり、判定試験の手伝いをさせてもらったりしながら、勉強方法は変えず、過去問を繰り返し解きました。2回目の試験は、1回目と会場も同じだったこともあり、気持ちに余裕があったように感じます。また、出産を控えており、お休みをいただく前に何としてでも約束を果たしたいという強い思いがありました。
実はあまり手ごたえがなく、不合格だと思っていたのですが、合格ラインギリギリで合格することが出来ました。その後嗅覚検査も合格。入社時の約束を無事に果たすことが出来ました。
「この先必要ないだろう。」と臭気判定士試験を受験することもなく大学を卒業した私は、臭気判定士として仕事をする日がくるとは夢にも思っていませんでした。学生時代の学びを活かすことが出来たことをとても嬉しく思っています。
また、「やれる時にやれるだけのことはしておこう」という教訓も得ました。(ブランクが空いての勉強は大変でした・・・)
現在オオスミには11名の臭気判定士が所属しています。臭気の測定についてお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。