260311_ueda.jpg 「マイクロプラスチック調査」と聞くと、研究機関や行政による専門的な調査を想像されるかもしれません。しかし実際には、民間企業からの身近で具体的なご相談が数多く寄せられています。

「お客様から聞かれたけれど、どう答えていいか分からない」
「自社の取り組みを、数字で示したい」

 今回は、そんな現場の声を「環境影響・フィールド系」と「製品・原材料系」に分けてご紹介します。

環境影響・フィールド調査

260311_ueda1.jpg 代表的な調査のひとつが、河川水や海水、下水処理場の流入水・放流水といった環境水を対象としたマイクロプラスチック調査です。

 最近では土壌やコンポスト(堆肥)などの廃棄物・再資源化プロセスにおけるニーズも高まっており、マイクロプラスチック除去対策効果の検証や、環境影響の実態モニタリングといった目的で依頼されるケースがあります。汚泥や底質、土壌など、水以外の環境試料については、「そもそも調査できるのか」といった問い合わせをいただくことがあります。

製品・原材料に関する調査

260311_ueda2.jpg 近年特に増えているのが、製品や原材料に関するマイクロプラスチック調査です。

 ペットボトル飲料、浄水器の処理水、化粧品に使用する水、ティーバッグやだしパックから放出されるマイクロプラスチックの確認など、「自社製品は大丈夫か」「顧客への説明材料として客観的なデータがほしい」といった目的が多く見られます。

 品質管理の一環や顧客対応のために、第三者機関による分析結果を求められるケースも少なくありません。中には、お客様への安全・安心の取り組みとして、調査結果をウェブサイト等で公表されている企業さまもいらっしゃいます。

ご相談の例

〈環境影響・フィールド調査〉
 • 下水処理場の工程で、マイクロプラスチックは本当に除去できているのか確認したい
 • 処理前と処理後の水を比べて、対策の効果を数字で示したい
 • 河川や海域の実態調査として、地域の状況を把握したい
 • 新工場立ち上げ前に、現状の排水に問題がないかチェックしておきたい
 • 住民説明会で「マイクロプラスチックは大丈夫か」と質問を受け、客観的なデータが必要になった

〈製品・原材料・品質管理〉
 • 自社製品の中に、マイクロプラスチックが含まれていないか確認したい
 • 原材料にプラスチック混入の疑いがあり、特急で含有量をはっきりさせたい
 • 顧客からの問い合わせに備えて、第三者機関の分析結果を用意したい
 • 新しい規制や認証制度(繊維・製品)に対応するため、放出量を確認したい
 • 浄水器やフィルターが、どの程度マイクロプラスチックを除去できているか知りたい

〈使用時・生活シーン〉
 • ティーバッグやだしパックから、どれくらいマイクロプラスチックが出ているのか知りたい
 • 洗濯時に発生する繊維由来マイクロプラスチックを調べたい
 • 食品や飲料について「どのような使い方をすると出にくいか」を発信するための根拠データがほしい

〈研究・自主調査・その他〉
 • 研究試料や前処理済みサンプルの中身を同定してほしい
 • 生物試料や堆肥など、一般的でない試料でも分析できるか相談したい

まとめ

 ご相談いただく中には、環境水のように一般的に決まった調査手法が存在しないケースも少なくありません。オオスミでは、調査目的や試料の状態を丁寧に確認したうえで、最適と考えられる調査方法をご提案しています。これらの事例からも分かるように、マイクロプラスチック調査は決して特別なものではありません。

 「うちの製品は大丈夫かな?」「取り扱っている商品を一度確認してみたい」と感じた際には、ぜひお気軽にオオスミへご相談ください。


 分析技術グループ 上田