260121_suzuki.png 「将来、どんな仕事をしたいですか?」
 この問いに、はっきり答えられる中学生はどれくらいいるでしょうか。
 職業講話は、仕事の名前を教える場ではありません。"仕事が社会でどんな役割を果たしているのか"を知るきっかけをつくる場です。

 株式会社オオスミでは、環境分析・調査を通じて社会を支える企業として、次世代への環境教育に力を入れています。その取り組みのひとつが「職業講話」です。
 今回は、入社1年目の若手社員が初めて職業講話に挑戦した舞台裏と、その経験から得た気づきをご紹介します。

1年目の私に託された、中学生への職業講話

 入社1年目の冬、突然「中学生へのお仕事紹介へ挑戦してみませんか?」というお話が舞い込んできました。もともと人前で話すことに抵抗がなかった私は、「ぜひやりたいです!」と即答しました。

 まずは、職業講話を主催されている方との初回打合せ。私が主体となって社外の方と打ち合わせをするのは初めての経験でしたが、講話経験のある先輩に見守られながら、なんとか無事に終えることができました。

 今回の対象は中学1年生。事前アンケートで、生徒の皆さんが興味のある分野を選び、その内容を聞く形式でした。私には、「世の中にはどんな仕事があるのか」「その仕事がどのように社会を支えているのか」というテーマで話してほしい、という依頼がありました。

中学生目線で考える資料作成と体験内容

 まず悩んだのは、どの商品やサービスを紹介するかという点です。
 候補として挙がったのは、以下の内容でした。

  • ・騒音測定
  • ・学校環境衛生基準に沿った教室内環境の測定
  • ・パックテストによる簡易測定
  • ・マイクロプラスチックの簡易測定  など

 普段の業務で関わる機会が多い「騒音測定」を紹介したい気持ちもありましたが、「どうすれば中学生に身近に感じてもらえるか、上手くストーリーが作れない...」と悩みました。

 最終的に選んだのは、過去に講話実績のあった「学校環境衛生基準に基づき、教室内の環境を測定する」という内容です。自分たちが毎日過ごしている教室をテーマにすることで、仕事を"自分ごと"として感じてもらえると考えました。

 そこから、当日の講話に向けて準備を進めました。資料作成に加え、測定体験の内容、準備物、当日の班分け、まとめ方など、考えることは山積みでした。先輩からスムーズな進行のためのアドバイスをたくさんもらいながら、「どうしたら分かりやすく伝えられるか」を最後まで考え、何度も練習を重ねました。

いざ本番!伝わった「安全・安心」への想い

 当日は朝から大緊張。控室にはさまざまな業種・職種の方が集まっていましたが、近くの方が話しかけてくださり、少し気持ちが落ち着きました。
 いよいよ講話スタート!
260121_suzuki1.png 50分×2コマの講話と体験を、無事にやり遂げることができました。ほぼ時間通りに進行し、大きなトラブルなく終えることができたことに、心からホッとしました。

 一番嬉しかったのは、中学生の皆さんからたくさんの質問がでたことです。

・「環境問題で一番解決しにくいものと、その問題に対して私たちができることは何ですか?」
・「この職業のやりがいや、大変なところは何ですか?」
・「仕事内容について調べた時に、『さまざまな成分の分析・報告』とありましたが、この『報告』は誰にするのですか?」
 この他にも多くの質問をいただき、私なりに、答えられる範囲でしっかり回答することができました。
260121_suzuki2.png 今回の講話で私が最も伝えたかったのは、「オオスミは、人々が安全に安心して暮らせるよう支える仕事をしている」ということです。その想いがしっかり伝わっていたようで、とても嬉しく感じました。担当の先生からも、「生徒たちが自ら環境や条件を変え、自由に測定していて、とても楽しそうだった」という感想をいただきました。

この経験を次の一歩へ

 入社1年目で、準備・打合せ・本番・振り返りまで、すべてに携わる貴重な経験ができました。この職業講話を通じて、改めて「この仕事は何のためにあるのか」を再認識し、仕事への誇りをより強く感じることができました。

 このような職業講話や環境教育が、生徒たちにとって、将来仕事を選ぶ際の選択肢を広げるきっかけになってくれたら、とても嬉しく思います。


 調査第二グループ 鈴木