260422_suzuki.jpg 神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校様では、「緑の探究」という、生徒がテーマを設定し、そのテーマに沿った実験や考察を行いながら、社会的な課題について科学的に考える学びに取り組まれています。横浜緑ケ丘高等学校様はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、課題研究を中心とした高度な探究活動を推進されています。

 私たちは、自然環境や化学分析の専門家として、高校1年生の探究活動である「緑の探究Ⅰ」が円滑に進むよう、アドバイザーとしてこの取り組みに参加しています。

生徒との交流

 この探究活動に携わることになったのは、「水」を大テーマとする探究において、専門的な視点を提供できる企業としてご紹介いただいたことがきっかけでした。初年度以降も継続してご縁をいただき、今年で5年目の活動となります。

 昨年度は、8月に学校へ伺い、「研究とは何か」をテーマに、研究方法や進め方、データの分析方法など、探究活動の基礎となる考え方をお伝えしました。講義の後は、生徒たちがこれから探究を進めていく上での疑問点を解決するための座談会も行われました。
 生徒たちが設定したテーマは、食にまつわる「水」や心理学に関係する「水」など多岐にわたり、その柔軟な発想力や想像力には、私たちも驚かされるばかりでした。

 探究活動中、学校に直接伺えない場合にはオンラインでのやり取りも行いました。オンラインという形式により、生徒の皆さんが気軽に質問でき、より細やかなコミュニケーションが取れたのではないかと思います。アドバイスを行う際は、初めて研究というものに触れる生徒たちの考えを尊重しながら、科学的な視点や実現可能な方向性へ導くことを意識し、支援を行いました。

260422_suzuki1.jpg  3月には、全校生徒および次年度入学予定者の前で成果を発表する「探究成果発表会」が開催されました。学年代表に選ばれたグループは、探究成果や活動を通して学んだことを堂々と発表していました。
 この発表会では、2年生代表による探究発表やスタディーツアー参加者の発表も行われ、生徒たちにとってお互いに良い学びや次年度の探究活動へのヒントを得る貴重な機会になっていると感じました。

活動を通して

 探究活動では、限られた設備や条件の中で仮説を立て、工夫しながら検証する姿勢が求められます。このプロセスは、私たちが日々行っている環境調査・分析の現場と本質的に共通しています。

 高校生の自由な発想に向き合いながら、それを科学的な考え方へとつなげていくことは、私たちが環境分析・水環境分野で培ってきた専門性を次世代の学びに還元する機会であり、環境分野を支える人材の裾野を広げることにもつながると考えています。

 2026年度も引き続きアドバイザーとして参画し、生徒たちが主体的に探究に取り組めるよう、そして環境分野に対して、より一層の興味を持ってもらえるよう、今後もサポートを行っていきたいと思います。


 分析技術グループ 鈴木・濱口・長田