20251203tatamiya.JPG 2025年10月4日(土)、オオスミ主催の環境イベントプラスチック・ゲームスを、ひらつかビーチパークにて開催しました。
 このイベントは、砂浜に散在するマイクロプラスチックをゲーム形式で拾い集めることで、楽しみながら海洋ごみの現状を学べるプログラムです。

 近年、ゴミ拾いやビーチクリーン活動は各地で広がっていますが、「マイクロプラスチック」について学びながら参加できるイベントはまだ多くありません。このイベントは「マイクロプラスチックが、生態系や人体に及ぼす影響が深刻であること、自分にもできることがあることをひとりでも多くの方に知っていただきたい」という思いから始まり、当日25名の参加者が集まりました。

※マイクロプラスチックとは直径5mm未満の小さなプラスチック片を指します。劣化して砕けた製品や製品由来の微粒子が環境中に流出して生じ、海の生き物が誤って摂取することで、食物連鎖を通じて生態系や私たちの健康に影響を及ぼす可能性があるため、深刻な環境課題として注目されています。
今回のイベントでは、目盛り付きの採取キットで直径5mmを確認しつつ、それ以上のプラスチック片も併せて収集するゲームとして実施しました。 
 

 

ゴミ拾いが、遊びに変わる

 今回のプラスチック・ゲームスでは、参加者の皆さんに2種類のゲームにチャレンジしてもらいました。

(1)色別マイクロプラスチック収集ゲーム
最初に、色別にマイクロプラスチックを拾い集め、「量」や「色合い」、「集まった種類のユニークさ」を競うゲームです。 
拾いながら参加者同士で「この色はどこから来たのかな?」「これは何の素材だろう?」と自然に会話が生まれ、観察しながら拾う時間になっていました。
「紫色のプラスチックが全然見つからない!」といった声も上がり、まるでレアアイテムを探すかのように、夢中で取り組んでいました。

(2)「食品容器ゴミ」探索ゲーム
2つ目のゲームは、集めたゴミの中から、「食品容器ゴミ」を探し出すゲームを実施。
宝箱を開けるように、みんなで集めたゴミの山から"食品に関するゴミ"を見つけ、指定された輪の中に集めていきました。

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 終盤には、食品容器ゴミが想像以上に多いことがわかり、「海のごみは不法投棄だけではなく、日常の消費行動ともつながっている」という気づきの声も聞かれました。
 イベント最後には、それぞれのゲームで優勝したチーム同士がトロフィーを手に記念撮影を楽しんでいました。

「楽しみながら、考える」新しい環境活動の形

20251203tatamiya3.jpg 実際に拾ってみることで、海岸に想像以上のマイクロプラスチックがあることを多くの参加者が実感し、驚きの声が多く聞かれました。
 また、色や形、素材の違いを観察する中で「どんな製品が細かくなって流れ着いたのか」「自分たちの生活とどうつながっているのか」を考えるきっかけにもなり、単なる清掃活動ではなく"学びのある体験"になったと感じています。

 当日は、参加者同士のコミュニケーションも活発で、スタッフにも「準備お疲れ様でした」「とても楽しかった!」など温かい言葉をたくさんかけてもらい、"気づきや学びが残る"時間を一緒につくれたことが、何より嬉しい成果です。

 好評につき、プラスチック・ゲームスは今後も継続的な開催を目指していきます。
 オオスミとしても、こうした体験の場を通じて、マイクロプラスチック問題をより身近に感じ、行動につなげるきっかけを増やしていきたいと思います。


 調査第三グループ 疊家