250924-1.JPG 解体やリフォーム工事の前に欠かせない「アスベスト事前調査」。その中でも現地で建材を直接確認する「目視調査」は、書面だけでは把握できない情報を得るために重要な工程です。
 本ブログでは、具体的にどのような調査を行い、なぜ必要とされるのかを分かりやすくご説明します。 

目視調査とは?

目視調査は、建築物にアスベストを含む建材使われているか、またその使用状況を把握するために行う現地調査です。各部屋の床・巾木・壁・天井・天井内・設備、そして建物全体の外壁・屋根・防水材などを対象に調査を行います。

書面調査(設計図や竣工図の確認、発注主や関係者からのヒアリングなど)だけでは、対象となる建築物のアスベスト使用状況に関する情報(特に改修箇所等)を把握できないことがあります。そのため、目視による確認が欠かせません。 

目視調査では、次のようなことを行います。 
• 建築物の外装・屋上等の建材確認
• 内装・点検口内(代表箇所)や下地等の内側の確認
• 調査したことについての現場野帳の作成
• 対象建材の写真撮影 など

250924-2.jpg基本的に、目視調査は非破壊調査で行います。
ただし、現場ではお客様の了解を得たうえで以下の作業を行うこともあります。
・ 破損部分からの下地確認
・ コンセントカバーを外して壁材の確認
・ 天井に点検口がない場合の天井材取り外し
・ 高所作業車を使用した屋根、屋根裏の確認

 ときには、停電時の機械室周りの調査や、休日・深夜などの人のいない時間帯にご依頼をいただくこともあります。
 なお、壁裏や床下、外壁内などの隠蔽部については、建材が確認できないことがあります。

なぜ目視調査が必要なのか

法改正により、解体やリフォーム工事の前にはアスベスト事前調査が義務化されました。調査を怠ると罰則の対象となる場合もあります。
また、目視調査を行う際には、建物所有者様との綿密な打ち合わせが、作業をスムーズに進めるための重要なポイントとなります。

安心して工事を進めるために オオスミには、建築物石綿含有建材調査者や環境計量士などの有資格者が多数在籍しており、これまで数多くのアスベスト調査・分析を行ってきました。

これからも、お客様のニーズを聞きながら最短、最適な方法をご提案し、安心して工事を進められるようサポートいたします。


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