2010年06月10日

「アスベストモニタリングマニュアル」が改訂されました

 環境省は、平成22年6月10日に環境大気中におけるアスベスト濃度測定の技術的指針となる「アスベストモニタリングマニュアル」改訂版として第4.0版を公表しました。

 今回はアスベスト主要発生源が、アスベストを使用している可能性のある建築物等の解体現場等であること、また、現行のマニュアルによる方法では測定結果が出るまでに時間を要することなどを踏まえ、マニュアルの改訂が行われました。

改訂の概要

今後の主要発生源は解体現場等であるという事実に基づき、一般環境と解体現場等におけるモニタリング方法を区別。
今後はクリソタイル以外のアスベストの同定も確実に行っていく必要があることから、一定レベル(総繊維数1f/L)を超えた濃度においては、電子顕微鏡法による確認を行う。
短時間で工事が終了してしまう可能性のある解体現場等において、迅速に測定ができる方法の紹介。
(ただし、必ずしも十分な知見が確立されていない部分もあるため、紹介に留めている)

 今後、さらなる知見の充実や技術の進歩に向け、光学顕微鏡法、電子顕微鏡法等によって得られた測定結果の評価等も含め、引き続き検討することとしています。

◆詳しくは、環境省のホームページをご覧ください。
環境省 アスベストモニタリングマニュアルの改訂について(お知らせ)

当社は、アスベストに関する長年にわたる幅広い経験を有し、含有量分析から工事前・中・後のアスベスト濃度測定まで、一貫したサービスを提供しております。また、高分解能走査電子顕微鏡を導入しており、上記②の電子顕微鏡法による同定も行っております。
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