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入社してから1年間のこと

2022/07/06

 入社してから早くも2年目を迎え、オオスミに入社してからこの1年間に携わった業務や出来事を振り返り、主に4つのトピックをあげてみました。

材料解析・異物調査について

 1か月の新入社員研修を終えたのち、分析技術グループ内の材料解析チームに配属となりました。
 zai.JPG材料解析業務では、お客様から試料の破損・不具合の相談を受け、破面解析や外観観察により、その原因調査や解決方法の提案を行います。また異物調査では、定性・定量分析によって、お客様からご相談・提供いただいた試料の同定や発生原因を調査します。長年の経験や専門的な知識が求められる業務です。

 先輩方にフォローしていただきながら報告書作成のノウハウや試料の観察の仕方、お客様の試料がどのような原因で故障や破壊に至ったのか、その物質が何なのかを導くための観察手法の決め方、解析手順の立て方などを教わりました。お客様の希望や案件ごとに異なる試料に合わせて分析手段を選択するため、応用力が求められ難しく感じる場面も多々ありますが、そのたびに学ばせていただけるので奥深い業務だと感じます。

環境分析について

 半年たったのち、環境分析の業務としてフッ素分析の蒸留に携わるようになりました。現在も主担当として分析を行っています。
 bu.jpg化学分析の基礎を一から学び、法律や分析手法に則って分析を行うことや、お客様の目的によって分析手法を選択すること、技術者として必要な知識や技術を教わりました。その他にも、仕事を進める上での優先順位の決め方や一日の業務の組み方などを学んでいます。現在は蒸留だけでなく流れ分析にも携わり、蒸留と流れ分析の両立を目指しています。

 日々勉強不足だと感じることもありますが、お客様に責任もってデータを提供できるように技術や知識を身につけていき、社内外から頼りにしていただけるような分析者になれるよう取り組んでいこうと思います。

マイクロプラスチック分析

 mi.jpgマイクロプラスチック分析では、届いた試料を前処理(草木などの有機物を酸分解)、ピッキング(微細なプラスチックを、実体顕微鏡を使用してピンセットでつまみあげて取る)、撮影・測定(顕微鏡でマイクロプラスチックの外観を撮影し、赤外分光光度計で測定してマイクロプラスチックの種類を同定する)の手順で分析を行います。

 このうち、ピッキングや撮影・測定の工程を行いました。特にピッキングの工程では、5㎜以下のプラスチックのみを一つ一つ拾い上げていくため、時間と労力がかかる工程だと感じました。この工程において任せてもらえたのが嬉しく、プラスチックに特徴的な人工色や質感、弾力の違いなどを手掛かりにプラスチックかどうかを判断していきました。

カマクラス

 カマクラスは、オオスミで不定期に開催されている鎌倉で行う体験型環境教室のことです。「最強のエコ」をテーマに、講義や社会科見学、体験を通じて環境について学び、また一日ゼロプラスチック&ごみゼロで過ごします。新入社員研修として始まったもので、昨年5月に受講生として参加し、その後12月に開催された外部向けカマクラスでは講師として参加しました。
 ka.jpg普段の社内業務とは違う環境で行うカマクラスは、外部の方との交流や今までにない経験を通じて、視野が広がり、また自分の新たな一面を知ることができ、成長につながる場だと感じました。

 12月のカマクラスでは受講する立場から講師へと変わり、どうすればわかりやすく、興味を持って聞いてもらえるか聞く立場のことを考えて資料作成や原稿を準備し、本番に臨みました。この時の参加で教える側の経験ができ、これから後輩に教える立場になっていくことを思うとよい経験ができました。
 (カマクラス:https://www.o-smi.co.jp/pdf/KAMA_CLASS_2109.pdf

 振り返るとこの一年で色々な業務に挑戦できたと感じます。今後も経験を積んで、様々な場面で活躍できるよう成長していきたいと思います。

 分析技術グループ 初川