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横浜スカーフと子供の頃の遊び場

 「今日は黄色だよ!」下校後、ダイヤル式の黒電話から友達に電話をする。
しばらくすると自宅前には数台の自転車が並び、子供たちが川遊びを始める・・・。今から40年程前、小学生の頃の話。自宅が横浜市内を流れる大岡川沿いにあり、家の目の前が遊び場であった。

 1976.png「黄色」とは川の色のこと。黄色だけではなく、赤、青、緑、紫、黒など、色は日々変わった。
 なぜか?川沿いには捺染工場が数社あり、染色後の水洗水が川に放流されていたようだ。今も「横浜スカーフ」ブランドが健在なことでわかるように、横浜ではスカーフ産業が盛んだった。それを支えたのが捺染工場だ。かつて大岡川は染色に適した清流だったという。

  私を含めた子供たちは、色のついた川に大興奮だった。また、この川からはしばしば「恐竜の骨」が発掘された。肩甲骨、大腿骨などその種類は数多かった。大人になってから判明したのは、恐竜ではなく豚の骨だったということ。上流に養豚場があったそうだ。

 色のついた川に入ったり、川底から骨を集めたり、臭いのきつい青光りしている泥でだんごを作ったり、ザリガニを捕まえたりと絶好の遊び場であった。 

産業を支えた川は今

 2016.png横浜のスカーフ産業を支えた大岡川。現在では捺染工場も激減した。鯉や、カメ、鴨などが生息し、川の水の色が変わることも無い。環境への影響がどうであったかは不明だが、産業の発展と子供たちの遊び場の共存がなされていたように感じる。

 今では、大岡川も護岸が整備され、周りには住宅も増え、土の面積よりもコンクリートの面積が明らかに多くなった。少なからず地球温暖化にも影響していると思われる。

 一つの環境問題が改善され、新たな環境問題が発生する一例である。

仕事への想い

 現代において、企業が長期的な成長をするためにはESGと言われる、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点が必要だと言われ、投資家の意志決定の要素となっています。私たちは環境面に取り組むお客様にお役に立てるよう、オオスミの社員として環境保全、環境創造に関わる業務に努めていきたいと思います。



オオスミでは、大岡川に関連するイベントに参加しています。
オオスミBLOG「横浜運河パレードと環境調査」もぜひ!御覧ください。
https://www.o-smi.co.jp/blog/gijyutsu/20161221.html

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