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地球環境のために「食」を考える

s3.png 皆さま、新年あけましておめでとうございます。
 おかげさまでオオスミは昨年11月より54期目をスタートしております。

 半世紀以上、地球環境に貢献してきたと自負しておりますが、この2022年からは新たに「食」の環境についても勉強し、積極的にビジネスとして、そして社会貢献活動の一環として活動していきたいと考えています。

何故「食」なのか?きっかけは昆虫食

 2020年に昆虫食を食べたことが「食」について真剣に考え始めたきっかけとなりました。
 皆さんは昆虫食というものを食べたことはありますか?
古くはオーストラリア先住民であるアボリジニの人たちが、貴重なタンパク源としてウィッチェティ・グラブや蟻などを食べていたことは有名ですが、日本でもイナゴやハチノコなどを食す文化は今でもあります。タンパク質を摂取することは人間の体にとってとても大切なことです。

 しかし、将来の食糧危機への対応の一つとしてこのタンパク源を昆虫のみから採らなければならなくなると考えるとどうでしょうか?人それぞれだとは思いますが、私はちょっと悲しくなります。美味しいお肉や魚を食べたいし、それが楽しみでもあります。

「食」と「温暖化」は密接な関係?

 そんなこともあり将来の「食」について考えた時に、同時に「食」の問題について気になるようになりました。

「食」に関する問題は、実は気候変動の問題にもつながっているところが多いと言われています。『ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法』(ポール・ホーケン著)によると、

食料廃棄の削減(3位)、植物性食品を中心にした食生活(4位)、林間放牧(9位)、環境再生型農業(11位)、熱帯性の樹木作物(14位)、環境保全型農業(16位)、間作林(17位)、管理放牧(19位)、クリーンな調理コンロ(21位)、農地再生(23位)、稲作法の改良(24位)、多層的アグロフォレストリー(28位)、イネ強化法(53位)、堆肥化(60位)、窒素肥料の管理(65位)、農地の灌漑(67位)、バイオ炭(72位)
(出典:ポール・ホーケン 、ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法、2020年、山と渓谷社)
と、100の対策のうち17が「食」に係ることになっています。

まずは体験してみる

 2020年に昆虫食を食べ、2021年は食の環境に関する個人でできることについて体験をふやすなど、多くの方々に教えて頂く年になりました。s1.png

・ペットボトルを買わない生活に慣れること。
・マイボトルを持ち歩き、中身がなくなれば洗浄してから中身だけを追加すること
・買い物に行くときにマイ容器をもって、具材を入れてもらえるお店に行くようにすること
・ヴィーガン食メニューがあるときは、なるべくそれを注文すること
・畑を借りて自分で作物を育ててみること
・「食」や「農業」などに関するイベントや活動に多く参加して体験を増やすこと
 
 そして2022年はいよいよ、これらの活動をビジネスとして、また社会貢献活動の一環としてオオスミで取り入れていくことを考える元年にしたいと思います。とは言ってもオオスミ・ラーメンのフランチャイズ展開をするわけではなく、食糧関連の商社をするわけでもありません。この分野ではまだまだ経験がありませんが、化学や分析技術などの基礎については土台となる技術力があると自負しています。これらの強みを活かして勉強していきたいと思います。

 お客さまや・関係者の皆様方におかれましては、オオスミの新ビジネス立ち上げのために様々なご意見やアドバイスなどを頂けましたら幸いに存じます。
 s2.png将来の地球環境を考える上での「食」×「環境」の共同実験や、コンソーシアムを組んでいくことも面白そうだと感じています。

 これらは全て地球環境のために、そしてたんぱく質の摂取を昆虫食だけにたよる時代がこないことを願って。

 代表取締役 大角 武志