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マニュアル想定外のケース

 土壌調査はおおかた、環境省のガイドラインに準拠して実施します。ガイドラインは、汚染土壌に係る調査及び措置の考え方や理念を示したものとなっています。 巻末の参考資料には土壌の採取方法や地下水の採取方法等々のマニュアルのような具体性を持った内容も示されていますが、中には当てはまらないケースがあります。

一般的な土壌採取

 参考資料には、土壌調査で汚染の生じた場所の位置から深さ50cmまでの土壌を採取する場合以下のような説明があります。

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 ①②は、ごく一般的な状況といえ問題なく土壌採取が可能です。③④についても、ボーリングマシン等を用いれば多少深い深度の土壌採取も問題なく採取ができます。

特殊なケースの土壌採取

 ところがたまに、記載されていない想定外のケースに出くわすことがあります。 例えば、下図中のAの位置で土壌採取をする場合、マニュアルにはないケースであり状況に対する対処方法や考慮すべき点がいろいろと出てきます。

 ・地下ピット内の滞留水の水質は?
 ・滞留水を排水方法(効率的な方法)は?
 ・耐圧盤の止水については?
 ・地下水の湧出による地下1階の浸水は?
  等々
ma2.png  土壌採取するためには、地下ピット内の滞留水は排水し、 地下1階及び耐圧盤をコア抜きして土壌を採取することとなりますが、耐圧盤の部分を止水しないと最終的には、地下水位面まで上昇して地下1階フロアーは水没するおそれがあります。

ノウハウを駆使して!

 オオスミには、このようなマニュアルにないケースでも、常に前向きに取り組み蓄積してきたノウハウがあり、スムーズで的確な対応をお客さまに喜んでいただいていると感じています。
 今後も、どんなケースでも、最善の対処方法を提案・実施することでお客様の力になりたいと思います。

調査第一グループ 高橋(利)