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チームワークが鍵!海外コンサルティング

 「海外コンサルティングの仕事ってなにをやっているの?」と思われる人も多いのではないでしょうか?
 オオスミでは初の主管案件となる、国際協力機構(JICA)のプロジェクト「「外務省政府開発援助海外経済協力事業「案件化調査」」として昨年行った、ベトナムでの簡易省エネ診断の詳細をご紹介しましょう。

厳しい競争に打ち勝つ提案書を

 JICAからプロジェクトの提案募集にかかる公示が出されます。関心のある企業はその公示に応募する旨伝え、提案書や業務計画書、見積書案などを作成・提出します。厳しい競争に勝つためには、JICAに評価される記載を盛り込んだ提案書を作成する必要があります。

仮採択後、プロジェクトの活動開始

 仮採択後、JICAとの内容調整を終え、いよいよ現地でプロジェクトを開始します。まずやるべき事は、関係機関の表敬とプロジェクト内容の説明です。対象国の関係政府や対象企業に訪問し挨拶と実施内容説明をします。サポート体制が確認できた後、いよいよ活動開始となります。今回のプロジェクトでは、ベトナムのダナン市の企業10社で、実際に簡易省エネ診断を行いました。

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結果と成果を報告するセミナー開催

 これらの活動を終えた後、結果と成果を関係者に報告する事になります。一般的にはセミナーを開催し関係者を集め、報告することになります。我々も最終的に、外務局局長など高官を含む40名程度が参加する大きなセミナーを開催しました。オオスミからも社長の大角が参加し、協力の感謝を述べました。

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期限内に最終報告書と業務の精算を提出

 無事に現地での報告が終わり、ホッとしたのもつかの間、日本に帰ると大きな仕事が残っています。それが成果品、つまり最終報告書の作成と業務の精算処理となります。最終報告書は、通常はチーム団員全員に担当となる章を割り振って記載をおこなう形をとります。精算処理業務は、使った予算について証票(伝票等)を確認しながら、確認していく作業となります。これらの作業を終え、依頼者側のチェックを受け何度か修正・追記を行なった後、ついに最終成果品として製本版を提出することになります。同時に精算処理も、指摘項目を修正確認された後、精算額の振り込みがおこなわれます。

 大切な事は、これらの作業を決められた期限内(年度末など)に提出することです。一度信用を失うと、採択が難しくなる厳しい世界なので、関係者全員で注意深く確認することが重要となります。

成功の秘訣は・・

 以上が海外コンサルティングの概要です。簡単な仕事ではありませんが、それを関係者とのチームワークで乗り切り、完了させた時の喜びは大きいです。今回の案件は対外的にも成功したものと評価されていますが、これは個々のメンバーが自分の役割を明確に認識し、素早く課題に対応できたことが大きな理由だと思っています。

詳細は下記から確認できるので、興味があれば一読してみてください。
簡易測定法を用いた省エネ診断対策提案事業および環境教育推進の案件化調査
(ファイナル・レポート)

環境調査グループ
佐上