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モノの燃焼等に伴い発生する「ばい煙」測定

 私が担当しているばい煙測定のばい煙とは、排ガス中に含まれる煤塵、窒素酸化物、硫黄酸化物、その他の有害物質等の総称です。
 お客様の要望により、採取する物質が異なる場合もあります。そのため、目的を明確にすることがとても大切です。

目的は実態把握であることも

 ボイラや冷温水発生機の法令適合確認のための定期測定であれば、決まった物質の測定を行えば良いのですが、極く稀に特殊な施設の測定を依頼されることがあります。その場合は、施設のbaien.png用途や使用物質、発生物質、測定の目的等をヒアリングし、その情報に基づいて的確な測定をアドバイスすることも求められます。
 また、施設によっては測定孔が地上60mの場所にあり、猿梯子で昇降しなければならないところや、室内の温度が50℃になる場所で測定を行うこともあり、体力も必要です。

要望に沿った測定を

 先日、ある施設で、条例で規制されている物質を全部測定したいができますか?と問合せがありました。稼働時間は5分、測定項目は金属類や溶剤などの10項目、測定孔は内径15mmと説明を受けました。まず頭に浮かんだのは「時間的に無理ではないか」という事でした。通常は、内径75~100mmあるところで1時間~2時間かけて測定を行っているからです。
 お客様には採取方法を検討するので少し時間を頂きたいと返答しました。

 その後、社内で採取方法、分析方法や定量下限値を検討し、お客様と摺合せのうえ、ご要望に沿った測定を実施することができました。

 このような提案は、長年の現場経験や分析技術等、オオスミの知恵と技術の結集によるものであると考えおり、ニーズにできるだけ応えることがオオスミの使命と考え、積極的に対応していきたいと思います。

調査第二グループ 飯尾