最近、SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))などから関心が高まっている食品ロスについてご紹介したいと思います。
食品ロスを簡単に言うと、「食べられる状態であるにもかかわらず、食品が廃棄されること」だそうです。
日本では、事業系や一般家庭から646万トンの食品ロスが発生しているそうです。(平成27年度推計 農林水産省より)
・事業系では、規格外品、返品、売れ残り、食べ残しから発生
・一般家庭では、食べ残し、過剰除去、直接廃棄から発生
ちなみに、国内での食品ロス量は国連WFPによる世界全体の食糧援助量の約2倍だそうです。
この食品ロスは単純に食品がムダになっているだけではありません。捨てられた食品をゴミとして廃棄し、処理するためにもエネルギーを使います。また、お金も必要になり経済的な損失へとつながっていきます。
これらは、廃棄するのではなく再利用することが推進されています。再利用には、飼料化や堆肥化(肥料化)、その他の再生利用(メタン化)の大きく分けて3つの方法があります。
食品から食品の材料となる野菜などへの利用や廃棄される食品から新たなエネルギーを生み出すことも取組まれているようです。
さらに、環境省は「3010運動(さんまるいちまる運動)」を普及啓発しています。
3010運動とは、宴会時の食べ残しを減らすためのキャンペーンで、<乾杯後30分間>は席を立たずに料理を楽しみましょう、<お開き10分前>になったら、自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう、と呼びかけて、食品ロスを削減するものです(環境省HPより)。
いろいろな取組みを国や各企業が行っています。
もちろん大きな組織だけではなく、私たちも日常からムダを減らしていくことが大切だと改めて思いました。