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吸い殻の風景

 私が学生の頃(昭和の終わり)、喫煙者は我が世の春を謳歌していました。駅のホームの柱に設置された灰皿からは煙がもうもうと立ち昇り、時には炎を上げていることもあり、線路内は投げ捨てられた吸い殻だらけというありさまで、それをとがめるひともいないという状況でした。会社でも会議が始まる前に灰皿が配られるのは当たり前でした。

 それが平成の初めころから嫌煙運動が盛んになり、禁煙の場所が徐々に拡大してきました。子育て世代では、自宅内も喫煙は嫌われてベランダに出て喫煙する「ホタル族」も生まれました。

 当社でも平成4年の新社屋建設以来、喫煙室以外は禁煙でしたが、ついに、2020年4月から健康増進法の一部改正が施行されたのと同時に、喫煙場所を撤廃し、社内及び近隣路上での全面禁煙全面禁煙となりました。

たばこの値段

 また、たばこ税の値上げも急激で、たばこにかかる費用も増大しています。平成の初めころは20本入りの紙巻きたばこ1箱が200円程でしたが、今では500円以上します。(以前のアンケートでは1,000円になったら止めるという人も多かったと思いますが。)

 私は、このような状況で喫煙者は激減し、絶滅するのではないかと思っていました。

ゴミ拾いで拾うたばこ

 suigara.JPGところが、3年ほど前から毎日行っている、会社の周りのゴミ拾いでは、かなりの数のたばこの吸い殻を拾います。会社の帰りにバス停前から歩いて5分程の駐車場まで拾い、翌日、駐車場から敷地回り、バス停前まで拾ってゴミ袋に入れてゴミ箱に捨てます。この間に拾うたばこの吸い殻は20~50本です。

 バス停付近でよく見かけるのは、同じ銘柄の吸い殻が2,3本まとめて落ちている様子です。バスがなかなか来なくていらいらしながら吸っていたのでしょう。

 表通りはこういった理由が想像できる吸い殻が多いのですが、交通量の少ない駐車場への道では10本~20本まとめて落ちていることがあります。見たわけではありませんが、自動車の窓から灰皿ごと捨てる人がいるのではないかと疑ってしまいます。

 いずれにしても、「横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例」(通称ポイ捨て禁止条例)に違反する行為ですので止めてもらいたいものです。
 ちなみに最近は吸い殻のほかに、菓子の包装セロファン、コンビニのチキンの包装、そしてマスクも多く見かけます。
 これらのゴミは、川を下って、将来、海洋プラスチックになりかねないと考え、重点的に回収しています。

 分析技術グループ 三堀