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作業環境測定士取得への道

 オオスミが提供しているサービスの中に、作業環境測定というものがあります。この作業環境測定を行うための資格を約2年半かけて取得しましたので、その報告をさせていただきます。

作業環境測定とは

genba.jpg まず作業環境測定とは、事業所で働く方々の安全・安心のため、作業場所の環境を測定する業務です。具体的には、有害な化学物質(特定化学物質)、有機溶剤、鉱物性粉じん等を対象にサンプリングを行い、空気中濃度の分布状況を把握します。定期的に測定を実施し、作業場所の良好な環境の維持、改善のお手伝いを行っています。

 この作業環境測定には、無数にある化学物質の特徴や有害性、換気設備の工学的な知識、防毒マスクや耳栓等の保護具の選定など、専門的な幅広い知識が求められるため、国家資格の「作業環境測定士」でなければ測定を行うことができません。

作業環境測定士になるための関門

sagyo.jpg オオスミに入社して4年目となる私が、2年半かけて資格取得するまでの三つの関門についてお話しします。

 第一関門として、受験資格に細かな規定があります。大学で理系の学科を修めた私の場合、1年以上労働衛生の実務経験が必要でした。その1年で、作業環境測定とは何か、必要な知識はどういったものなのか等を知ることができました。

 第二関門として、国家試験の合格です。作業環境測定士は、4科目で各6割以上の得点で合格となります。先輩作業環境測定士の皆様に週1回勉強会を開催していただき、過去問を中心に試験対策を行いました。
 試験には、実際の測定に関する知識だけでなく、労働安全に関わる法律も出題されます。高校化学で扱った濃度計算もあり、当時理解したはずの内容でしたが苦戦しました。1度目の試験で2科目合格し、その1年後の試験で残りの2科目に合格することができました。

 試験に合格し、資格取得かと思いきや第三の関門が待っていました。合格後、作業環境測定士として登録するために3日間の登録講習を受け、その最終日に行われる試験に合格して初めて作業環境測定士として認められます。オオスミのような業種だけでなく、様々な業種の方と話す機会を得られ、知識もさることながら、充実した講習となりました。初めて触る関数電卓に苦戦しながらも無事合格し、晴れて作業環境測定士となりました。

資格取得がスタートライン

 長い時間をかけて取得した資格ですが、やはり現場に出ればわからないことだらけです。
 測定士としてスタートラインに立てたことを嬉しく思いながらも、働く方々の安全・安心を提供できるよう自己研鑽をし続けていきたいと思います。

 調査第二グループ 中野