オオスミでは、水質や土壌、大気・ガス等、様々な試料について試験を行います。お客様には試験結果の「数値」が成果品となります。
試験結果は、お客様の施設の維持管理や改善への活用、私たちをとりまく水・土・大気などの環境状態の現状把握・監視、処置の効果確認などに用いられます。また、その試験結果を元に土地取引などの経済活動に利用されることもあるので、重大な責務を担っています。
しかし、JIS 規格や告示に書いてある分析方法のまま行うだけでは、試験結果の品質は保証することができません。
試験結果は社会活動の基礎に活用されることから、常に品質の良い試験結果を提供する使命があります。試験結果の品質を保証する取り組みのいくつかをご紹介します。
品質保証の取り組みに掲げた精度管理には、内部精度管理と外部精度管理があります。
内部精度管理は、主に精密さ(ばらつき)を管理します。自らの試験所内部で行う試験で、ブランク試験、機器安定性試験、添加回収試験、並行測定、などを日常業務の中で実施しています。
外部精度管理は、主に正確さ(かたより)を管理し、精密さと正確さの両方を評価する試験もあります。
試験方法は複数の試験機関で共通試料を分析し、自らの試験所の位置づけや傾向を客観的に評価します。代表的な試験には、300~400の試験機関が参加する環境省の「環境測定分析統一精度管理調査」や(一社)日本環境測定分析協会の「ISO/IEC 17043に基づく技能試験」などがあり、オオスミでは年間十数回、延べ50項目以上に及ぶ各種の外部精度管理に積極的に参加し、日常業務にフィードバックしています。
お客様に提出する成果品は「数値」が記載された計量証明書や、分析結果報告という書面ですが信頼のある試験結果を提供するため、「数値の裏側」で品質の向上、精度の維持に努めています。