オオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届けオオスミBLOG スタッフが現場の様子をお届け

アスベスト・PCBバスターズ!「調査第3グループ」

 当社オオスミでは、記念すべき令和元年5月に、アスベスト調査・分析PCB調査、並びに放射線測定に関する業務を管轄する組織として「調査第3グループ」が設立しました。

 アスベストは天然に産する繊維状鉱物であり、石綿(「せきめん」又「いしわた」)とも呼ばれております。アスベスト繊維は髪の毛の5000分の1ほどという細さで、飛散すると長い間にわたり大気中に浮遊してしまいます。そのため呼吸により肺の奥に蓄積され、10~40年という長い年月を経た後に、中皮腫などの癌を発症する恐ろしい物質です。その被害についてご報告したいと思います。

アスベストの被害数

 kensu1.png アスベストによる死亡者数は年々増加傾向を示しており、2017年度の中皮腫による死亡者数は1500名を超えております。他の症状として多いのは肺がんですが、ご承知のとおり肺がんはタバコ等を始めとした多くの要因により発症するため、アスベストとの因果関係の判定が難しいとされております。また、一般的な肺がんとアスベストによる肺がんとの死因の区別も難しいようです。そのためか、アスベストを原因とする肺がんによる死亡者数の統計情報は厚生労働省でも把握できておりません。
kensu2.png 専門家によると、肺がんの死亡者数は中皮腫による死亡者数の数倍(日本では約2倍と推定、イギリスでは1~5倍との報告)と想定されております。仮に2倍とすると中皮腫と合わせて4500名もの方々がアスベストが原因で亡くなっていると推測されます。平成30年中の交通事故者数が約3500人であることを考えると、その多さが理解できると思います。

PCB使用照明器具の処理期限せまる

 PCBについては、昭和52年3月までに建築・改修された建物(オフィスや工場が対象で一般家庭は対象外)の照明器具の安定器にはPCBが使用されている可能性があります。安定器の一部にPCBが使用されたのは、1957(昭和32)年1月から1972(昭和47)年8月に製造された照明器具です。代表的なものとして蛍光灯、水銀灯、低圧ナトリウム灯などがあります。

 照明器具中にPCBが含まれていることが判明した場合、処理期限が指定されております。期限以内に処分しないと「3年以下の懲役、または1000万以下の罰金」の罰則が課せられるそうです。東京エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の期限は2023年3月31日です。

 期限の締切を間近に控えて、多くの問合せを頂いております。今一度、貴社における使用状況について確認されまして、当社に一報頂ければ幸いです。

 これからも多くの被害者が発生するアスベスト疾病や有害なPCBを、少しでも削減するべくオオスミでは日夜、調査や分析に使命感を抱いて頑張っております。



環境省PCB適正処理動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=-w5qsoPFg4o&feature=youtu.be

 調査第三グループ 金谷