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PCBは身近なところに潜んでいる

 皆さんは、有害物質は身近なところに潜んでいることをご存知でしょうか。
 例えば、今回紹介するPCB(ポリ塩化ビフェニル)は皆さんの会社の事務所にある、蛍光灯の中に使われている場合があります。

heya.JPG PCBを使用している安定器は、ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB特措法)で掲げる期間内に処分する必要があります。期限は、建物のある都道府県によって異なります。(オオスミ本社のある神奈川県では2023年3月31日です)

 市役所などの行政は期間内の処理に向けて、1977年3月以前に建てられた建物のオーナーや管理者へ、調査票にアンケート形式で答えてもらうことで、未発見のPCB使用安定器の掘り起こしを行っています。

 また、東京都環境公社でも、都内の中小企業等向けに、調査費用の助成金の交付(東京都PCB含有安定器調査支援事業)を行っています。
 ※東京都PCB含有安定器調査支援事業(東京都環境公社HP)URL :https://www.tokyokankyo.jp/jigyo/resource-circulation/pcb_research

『PCB使用安定器の調査』って何をするの?

 オオスミは設置している照明器具の中身を調べることができる、専門の調査会社のひとつです。今回はよくある調査方法を2通りご紹介します。

① 全量調査
 すべての照明器具の中身を1台ずつ確認し、PCB使用・不使用を判別する。全数調査などと呼ばれることもあります。syo1.png
② サンプル調査
 事前に照明器具の種類を分類し、種類ごとに1台確認し、全体を評価する。抜き取り調査、代表調査などと呼ばれることもあります。syo2.png

どちらの調査を選べばいいの?

 調査をするお客様から、「建物にPCB使用安定器が設置されてないか」又は「あった場合には将来的に処理費用がどのくらい必要か」など、現状把握や予算取りを目的としてご相談をいただくことが多いです。

 そのため、どちらの調査を選ぶかは、調査の目的や現場状況によって異なります。
 ✔安定器以外の使用中キュービクル内の状況把握 
 ✔増築・改修した建物
 ✔高天井に設置してある照明
 ✔事務所や工場の操業状況
 ✔いろんな業者に相談するが解決しない
 など

適切な調査をご提案

 オオスミでは、様々なケースに応じ、お客様の目的と考えに沿った調査をご提案しています。
 他にも、廃安定器や重電機器、不明機器のPCB調査や処理支援業務を行っていますので、ご興味のあるものをあわせてご相談ください。

 (参考)環境省 PCBを含有する変圧器・コンデンサ・安定器等の処理情報サイトはこちら
 URL: http://pcb-soukishori.env.go.jp/

 調査第一グループ 佐々木