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『環境省モニタリングサイト1000里地調査 』10年目

IMG_6126.jpg オオスミの有志で行っている『環境省モニタリングサイト1000里地調査』(以下、モニタリングサイト1000)に参加してから、早いもので、10年となりました。

 『モニタリングサイト1000』では、簡単に鳥類、植生等の調査をボランティアやNPO法人が行い、全国各地のデータを収集し各サイトでどのような変化があるか、また、全国的にどのような傾向にあるかをデータ解析しています。HP上で誰でもデータを見ることが可能で各地の調査内容が、グラフや一覧表で確認することができます。

この10年で変わったこと

IMG_4465.JPG この10年で変わってきたものとしては、調査地域の整備が進んできたことが挙げられます。

 河川脇の草刈りが定期的に行われるようになったり、宅地に変わったり・・・それによって季節に見られる草花の種類も変化してきています。もちろん、昆虫、鳥の種類にも影響してきています。去年見られた鳥が今年は見られなくなったり、去年までなかった花が多く観察できたりと周辺環境の変化、気候の温暖化などが影響していると考えるものも少なくありません。

 このような、自分の担当している地域の移り変わりと、IMG_4413.JPG日本全国で起きている現象を見比べられるのもこの調査の特徴です。

 今年はコロナ禍の影響で、調査自体ができない時期があり、定期的に行われている勉強会がオンライン開催になるなど他のサイトの方々との意見交換や、調査方法などの共有が難しくなっています。

 しかし、このような時のデータも数年後には貴重なデータになると思い、自分たちのできる範囲内で活動を行っていきたいと思います。

今後の活動

『モニタリングサイト1000』は、100年続く継続的調査を行っています。株式会社オオスミとして、今後も「日本の里地里山」の生態系の調査をすることにより、自然環境の「見える化」の一部を担えるよう活動していきます。

 調査第三グループ 岩崎