アスベスト調査

アスベスト建材使用状況の確認を行います!

オオスミでは、専門性の高い技術者が長年培ってきた技術を駆使し、アスベスト調査・コンサルティングから、図面・目視調査、含有分析、工事中の粉じん濃度測定など一貫した対応を行います。

解体改修工事に対する石綿対策の規則
アスベストに起因する中皮種の死者は、いまだに毎年1,500人を超えています。アスベスト問題への迅速な対応が求められる中、建築物等の解体工事やアスベスト除去工事等による周辺のアスベスト粉じんの飛散や工事従事者の健康障害の防止を図るため、石綿障害予防規則をはじめ各種法令による規制が強化されています。

法改正のポイント

法令改正(労働安全衛生法・石綿障害予防規則・大気汚染防止法等)

2020年(令和2年)10月施行済み

労働安全衛生法ケイカル板第1種を破砕、切断する作業は養生の義務化

2021年(令和3年)4月施行済み

事前調査方法の明確化(調査結果の記録と保存・図面目視調査の実施)

・工事対象となる全ての部材について設計図書などの文書および目視による調査が必要
・上記方法で石綿の使用の有無が明らかにならなかった場合には、分析調査が必要
  (石綿が使用されているものとみなして、ばく露防止措置を講ずれば、分析は不要)

2022年(令和4年)4月施行済み

解体・改修工事に係る事前調査結果等の届出制度の新設(電子申請)

2023年(令和5年)10月1日施行済み

事前調査、分析調査を行う者の資格要件新設

2023年10月1日より、事前調査及び分析実施者は有資格者が行う必要があります。
オオスミでは、有資格者が調査及び分析を行なっています。

事前調査及び分析調査の流れ

解体・改修範囲のアスベスト含有・不含有の明確化を行います。
事前調査(図面・目視)を実施することで、分析の調査費用を確定することができます。

アスベストの含有量分析

分析の種類

アスベスト建材とは、アスベストの含有量が0.1%(重量比)を超える建材です。
どの分析方法で行うかは、求められる仕様により異なります。

分析方法 分析方法
の種類
使用する装置 対応する
国際規格
備考
JIS A 1481-1
(1法)
定性分析
アスベストの
有無を判定
実体顕微鏡・
偏光分散顕微鏡
ISO
22262-1
層別に結果が分かるので、主に吹付や外壁の分析に利用されます※
JIS A 1481-2
(2法)
X線回折装置・
位相差分散顕微鏡
原則、JIS法に基づき同一建材3か所から採取した試料を混合して分析するため、製造段階におけるバラツキも考慮した分析結果となります※
JIS A 1481-3
(3法)
定量分析
アスベストの
含有量を算出
X線折回折装置
JIS A 1481-4
(4法)
実体顕微鏡・
偏光分散顕微鏡
ISO
22262-2
 
JIS A 1481-5
(5法)
X線回折装置 ISO
22262-3
 

※分析方法の優劣ではありません。
・現在は、6成分で基準0.1重量%
・JIS法に基づく採取:同一建材は3か所(試料)以上から採取(10cm2)し分析を行います
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工事中のアスベスト濃度測定

アスベスト含有建材の除去、囲い込み、封じ込めなどの工事実施時に 空気中のアスベストを測定し飛散していないことを確認します!

  • 結果は最短で翌営業日に速報します
  • 電子顕微鏡(電子顕微鏡二級技士)によるアスベストの有無の確認にも対応します

建物管理業務に伴うアスベスト調査にも対応!

事務所の中にアスベストが浮遊していないかを調査します!

建物のアスベスト含有建材使用箇所の有無を把握し、含有が懸念される建材を使用している部屋の気中濃度(浮遊状況)などを確認します!

<気中濃度のサンプリング方法>

  • 結果は最短で翌営業日に速報します

調査ガイドブックのご案内

asubeguide.png規制強化により、すべての部材に対し事前調査が必要!!
法改正の重要なポイントや調査の流れを分かりやすくまとめた、アスベスト調査ガイドブックをご用意しています。 ガイドブックをご希望の方は、オオスミ営業担当者までご依頼ください。





業界屈指の技術者によるアスベスト採取講習会のご案内

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環境調査のプロが分かりやすく説明します。

◆開催済み講習会
2021年9月30日、10月29日、11月30日、12月24日の4回開催『アスベスト採取実務講習会


※こちらの講習会は終了いたしました。多数のお申込みありがとうございます。

Q&A

アスベストは、どのような建物で使用されていますか。また、どのような場所、建材に含有していますか。
アスベストは、一般及び集合住宅、ビル、公共施設や倉庫など色々な建物で使用されています。外壁、屋根、軒裏等に成形板として、梁・柱の耐火被覆、機械室等の天井・壁の吸音用等に吹付け材として使用されています。
アスベストに関する法的規制にはどのようなものがありますか。
主なアスベストに関する法令は、以下のものがあります。

解体・改修に係る関係法令 維持管理に係る関係法令 不動産取引に係る関係法令
労働安全衛生法(厚生労働省)
石綿障害予防規則(厚生労働省)
作業環境測定法(厚生労働省)
じん肺法(厚生労働省)
大気汚染防止法(環境省)
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(環境省)
建築基準法(国土交通省)
宅地建物取引業法(国土交通省)
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(国土交通省・環境省)
住宅の品質確保の促進等に関する法律(国土交通省)
居室や通路など見えている場所に吹付け材等が露出していないので、アスベストが無いと判断して良いでしょうか。
アスベストは吹付け材以外にも、ボード等の成形板や空調や配水等の設備にも使用されている事があります。また、吹付け材は隠れたところに存在する事が多いです。居室や通路といったところでは、成形板が多く使用されています。そのため、露出していないからといって、アスベストが無いと判断はできません。
アスベストの使用の有無は、どのように調べたらよいですか。
石綿障害予防規則(厚生労働省)では、次のように調査を行います。

一次スクリーニング:設計図書(竣工図・仕上表・改修図・過去の調査結果等)やヒヤリング等で確認します。
二次スクリーニング:現地目視調査にて確認します(全ての居室等)。不明なものは分析を行って確認します。

詳しくは、アスベストの含有量分析の流れをご覧ください。

現地調査ではどのようなことを行いますか。
全ての居室において、床・壁・天井及び点検口からの天井内確認、PS(パイプスペース)やDS(ダクトスペース)等の竪坑構造部等非破壊で行える箇所を出来る限りの範囲で目視調査として使用されている建材の記録と写真撮影を行い、不明な建材は採取して分析します。

なお、調査期間は、延床面積や構造、建物の稼働・非稼働により異なります。
建材や空気中アスベスト濃度を検査したいが、どこに依頼すればよいでしょうか。
公社)日本作業環境測定協会でアスベストの分析技術、分析精度に関する評価、認定を行っており、認定分析技術者やアスベスト含有建材中のアスベスト含有率等分析機関のリストが掲載されています。

オオスミには、多数資格者がおり、いろいろな場面でのご提案が可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。
解体時に、不動産評価で調査した結果は使用できますか。
使用可能です。ただし、調査を行った時期や未調査個所がある場合は、追加調査を行う必要があります。
なお、デューデリジェンス調査(エンジニアリングレポート)にて、図面と目視調査を行い、国土交通省石綿含有データベース等の資料から評価が行われている場合は、分析調査を行う必要があります。
アスベストのレベルとは何によって決まるのでしょうか
飛散性の程度により決まっています。
飛散性が著しく高い:レベル1(吹付け材)
飛散性が比較的高い:レベル2(耐火被覆・保温材・断熱材・煙突断熱材等)
飛散性が低い:レヘル3(成形板等)
仕上塗材は、建設時の施工方法により、吹付られたものはレベル1相当、ローラー塗等はレベル3扱いとされていますが、自治体と協議して確認ください。
アスベストを使用している建築物の解体、改修等の作業時の注意を教えてください。
石綿作業主任者が除去工事の計画、保護具の選定、作業手順を計画・監理します。
作業レベルにより、作業基準が異なります。
レベル1及びレベル2は、各自治体の作業基準に従ってください。
レベル3は、自治体により作業基準がある場合は、その作業基準に従ってください。
作業基準を設定していない自治体は、環境省及び厚生労働省のマニュアルに準拠し、原則湿潤し、手ばらしによる作業となります。
アスベスト調査に補助金はありますか。
特定建築材料、いわゆる吹付け材(仕上塗材を除く)の補助金はあります。各自治体で異なりますので、担当部局にご確認下さい。
定性分析と定量分析の違いを教えてください。
定性分析とは、石綿の有無を調べます。定性分析にて含有となった場合に、定量分析を行い何%含有しているかを調べます。
アスベスト分析方法の1481-1~1481-4 それぞれの違いを教えてください
分析方法 分析方法の種類 使用する装置 対応する国際規格 備考
JIS A 1481-1 定性分析
(アスベストの有無を判定)
2種類から選択
実体顕微鏡・
偏光顕微鏡
ISO 22262-1 層別分析可能
JIS A 1481-2 X線回折装置・
位相差分散顕微鏡
日本独自分析方法
JIS A 1481-3 定量分析
(アスベストの含有量を算出)
2種類から選択 ※3法が多い
X線回折装置 日本独自分析方法
JIS A 1481-4 実体顕微鏡・
偏光顕微鏡
ISO 22262-2
事例・実績
アスベスト含有量分析・測定検体数(2023年10月現在)
アスベスト含有量分析
45,364 検体(約6,500検体/年)
アスベスト気中濃度測定
79,592検体
アスベスト調査・分析等 事例・実績
公共機関
東京国税局
神田税務署外104施設石綿成分分析業務委託
東京都
アスベスト分析調査委託
神奈川県横浜市
建築物の解体工事に係るアスベスト濃度等調査業務委託
神奈川県川崎市
4処理センター及び粗大ごみ処理施設アスベスト測定調査業務委託
神奈川県相模原市
解体工事現場の大気中アスベスト調査委託
神奈川県平塚市
平塚市民病院整備事業アスベスト分析調査業務委託
神奈川県大和市
大和市公共施設石綿含有分析調査業務委託 など
民間
製造業
本社ビル内定期アスベスト濃度測定
解体工事業
学校解体工場に伴うアスベスト気中濃度測定
建設業
ビル立体駐車場アスベスト除去・復旧工事に伴うアスベスト含有調査
建設業
老人福祉施設 空調設備改修工事に伴うアスベスト分析
小売業
店舗内アスベスト状況目視調査・大気調査
建設業
電子顕微鏡によるアスベスト含有成分確認分析
サービス業
郵便局のアスベスト含有調査
設備工事業
設備配管保温材等改修工事に伴う石綿含有調査
製造業
めっき工場廃業に伴うアスベスト含有量調査
サービス業
珪藻土製品のアスベスト含有量調査
病院
アスベスト分析調査業務(機械室及び屋根部)
建設業
ファイバーモニターによる石綿簡易気中濃度測定
機器製造業
資産除去債務に関わるアスベスト・PCB除去等費用算出支援 など
特殊なアスベスト調査・分析 事例・実績
アンダーシールの分析
鉄道車両のアンダーシール(瀝青系さび止め断熱塗料)におけるアスベスト含有分析
「鉄道車両等における石綿含有製品等の把握の徹底について」(平成28年12月2日付け基安化発1202第1号)厚生労働省通知より
土壌中の建材分析
土壌中に見つかったアスベスト含有の可能性がある建材の含有分析
排水中の分析
アスベスト含有建材に影響を受けた可能性がある排水の確認分析
液状中の分析
doramu.jpg金属修復材中のアスベスト分析
油中のアスベスト分析
接着材中のアスベスト分析
塗料中のアスベスト分析

登録・資格

作業環境測定機関登録 神奈川労働局14-18

【目視】

【分析】